人事採用コンサルティング・アウトソーシングの(株)トライアンフ代表 樋口弘和のオフィシャルブログです。

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これは、山崎豊子さんの取材記録をまとめたもの。
重なるものも多いが、読み応えがあった。
一体全体彼女のような大きなテーマに数年間を
かけて取り組むモチベーションはどこから来るのか、
どんな人なのか?そんな思いで読んでみた。

「体が捩れるほど苦しい」
不毛地帯のタイトルが生まれるまで
苦しみ実際にロシアのツンドラに出かけ
生み出した、という。
朝10時から夜中の1時まで毎日働く
中身は徹底した取材のやり方なのだろう。

不毛地帯を書いた後のインタビューで
『今後不毛地帯を超えられなければ
本を出すべきではない。どうぞ忘れて
くださいませ、という覚悟を持っている。
作家とは本来「飢えを自分に課す」そんな
存在だと思う』と語っている。

不毛地帯から沈まぬ太陽を書き上げる
時代の中でますますモノとカネに走る
国民性、倫理観の欠如する経営者に
不気味な恐ろしさを感じる、という。

うまく感想をまとめられないのだが、
時代の課題に挑戦するその執念と
信念に身動きできなくなるような
そんな本だった。

本の詳細はこちら↓
作家の使命 私の戦後 山崎豊子 自作を語る (山崎豊子自作を語る 1)

柳井さんはいろんな意味で時の人だから
多くの出版社からオファーが来るのだろう、
何冊か読んだが、「1勝9敗」以降あまり
面白い本がなかったように思う。
それは多分、この人の経営論がとてもシンプルで
一般の人から見ると「あーそれだけですか」と
いうような内容になりがちだからだろうと思う。

でも今回は、僕にとってはヒントを得られる
本だった。
ドラッガーはきっとあるレベルの人に
ならないと書いてあることが当たり前すぎて
よくわからないのだと思う。柳井さんも
大学から30歳代まではよくわからなかった
と正直に書いている。

僕も、勉強会その他で何冊も読んだはずだが
正直に言うと、何も残っていない。
「一応読んだ」ことにしておかないと
恥ずかしい、という読書だったようだ。

この本を読んで初めてちゃんと読めそうな
気がしてきた。早速挑戦してみようと思う。

本の詳細はこちら↓
柳井正 わがドラッカー流経営論


ちなみに私は1日2時間の勉強を今年の
目標にしているが、今のところ毎週出来て
おり、とても充実している。いろんな勉強
方法はあるだろうが、今年は基本に立ち返り、
原理原則を学ぶ1年にしようと思う。


50万部を超えたベストセラー。
雑誌のような軽さで読みやすく
面白いので、1日で読めてしまう。
常識の非常識という内容が多く、
驚くと同時に、すぐにやめよう、
とかやっぱり続けようとか生活の
習慣にもいろいろ考えが至る。
摘み食いはできそうだが、生活の
指南をまとめているわけではない
ので、要はどうすれば良いのかは
わかるようでわからない(多分
出版社のやり方だと思うが
医師の書く文章というよりは
インタビューを無理やりまとめて
出版したというかんじだ)。

本の詳細はこちら
体温を上げると健康になる


個人的には、この1年8%ほど体重も
落ちて、体力がつき、想像力もでてきた。
意識してやってきたことが実を結んだ
ように感じて「しめしめ」という思いだ。

それにしても、タバコの害の大きさは
本当に信じられないほどだ。
この先喫煙者は個人の嗜好では済まされない
時代になるのではないだろうか。

ちなみに当社は、事務所移転と同時に
「No smoking policy」を宣言しました。
オフィスも完全禁煙となり、就業時間中の
喫煙を勤務時間とは認めない方針にした。
スモーカーは辛いだろうが、いずれ彼らから
感謝されるのではないか、などと勝手に
思っている。


このシリーズは思い入れがある。
20歳代後半に「人事入門」
「経済学入門」「会計入門」を
職場の早朝勉強会などで輪読し、
とても勉強になった。(タイトルは
変っているかもしれないが)

20年経って、この本にチャレンジ。
いやあ、面白くてのめり込む、マーカーを
手にしながら読み込むのだが、実際の
経営がすぐにイメージされて、全然進まない。

考えてみれば、この年まで、経営学の基礎すら
学んだことがないので、学説、常識、各種理論
が染み渡るように頭に入る。

基本は「矛盾と発展のマネジメント」という
現代企業経営のコンセプト。

第3期を迎える「経営幹部養成講座」の
上級編に良いテキストはないか、と捜して
いたが、これはぴったりだ。ただし、
面白すぎて、止まらないかもしれない。

本の詳細はコチラ
ゼミナール 経営学入門

消費の変化から学ぶ

  • 2010.01.30 Saturday | category:おすすめBOOKS
  • この1年偶然堤清二さん、角川春樹さん、
    ユニクロ柳井さんなどの秘書や人事担当
    役員をなさった方々と知合う機会があり、
    こうした方々の話を間接的に聞く機会が
    あった。年が明けてからは、セゾングループ
    の本をまとめて読もうと思い、移動中など
    に楽しんで読めたので、ご紹介しようと
    思う。

    無印ニッポン―20世紀消費社会の終焉 (中公新書)
    堤清二/三浦展 共著


    ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)
    辻井喬/上野千鶴子共著

    また少し難しかったが、変化の中で
    日本を理解しようと読んだこの本も
    また新鮮であった。

    日本辺境論 (新潮新書)
    内田樹 著


    幸福の方程式(山田昌弘他)

  • 2010.01.24 Sunday | category:おすすめBOOKS
  • もう10数年前のことだが、前職で
    人事担当常務以下主な人事部員総出の
    合宿があり、そこで
    「人事部は何のために存在するのか?」
    というミッションが議論された。
    2泊3日の合宿ででてきた結論は
    「人事部門は、社員の幸せに貢献する」
    というような内容だった。
    当時30歳代
    で、社内最大の事業部で目の回るような
    毎日を過ごしていた私はこれを聞いて
    「何だこれは?」と噴出しそうになった
    のを覚えている。

    さて、今回の本は「幸福の方程式」で中大の
    山田先生と電通の袖川さんたちの共著だが、
    こんな私が大真面目でこのようなタイトルの
    本を手にするほど「幸せ」は時代のキーワード
    だと思う。

    詳しくは、ぜひ読んで欲しいのだが、
    その法則は「時間密度」「手ごたえ実感」
    「自尊心」「承認」「最良の自由」に
    分かれており、一つ一つは語られている
    ことではあるが、全体としては、確かに
    職場で生きる我々全体に共通する面白い
    着眼点である。
    多分「企業組織」を考える上で、特に
    40才後半以降の方にとってはとても
    役に立つと思う。

    本の詳細はこちら
    幸福の方程式 (ディスカヴァー携書) (ディスカヴァー携書 44)

    ICUの八代先生の最新著作、とっても
    面白かった。文字通り経済学というか
    定量化されたデータやインタビューなど
    から日本の労働市場の現状分析と経緯
    そしてその問題点と改善の方向性が
    コンパクトにまとめられている。

    企業内組合や人材調達、育成方法が
    高度成長期の日本企業(特に大手製造業)
    にとって、人材不足からやむを得ない方法
    であったこと、そしてそれが労使双方に
    合理的であったことがよくわかる。
    同時に、それらの前提条件がほぼ代わり、
    単なる既得権となっていることに問題指摘を
    されている。

    この本は、企業の人事部や人材ビジネスで
    働く若手や経営幹部となり、労務問題を
    学ぶ人には最適な本だと思います。

    本の詳細はこちら
    労働市場改革の経済学

    先月お会いできた佐々木さんの著作。
    これは、上司向けというより、20歳代
    30歳代のAクラス社員に読んでほしいな。

    多読家に仕事のできる人はいない、
    などというのはなかなか言いづらい
    ことだが、私も賛成だ。
    本が好きな人は実践に弱く、すなわち
    人間的には魅力のない人が多い。
    また、悪い意味で素直すぎて、本に
    書かれたことを信じて疑わない
    人が多いように思う。
    そうでない人は、多読していても、
    そのことを人に言わないのだと思う。

    また、とってもユニークなのは、
    佐々木さん流の上司とのコミュニケーション
    方法、部下とのものも面白いが、この人は
    味のある人だなあ、と思う。

    「30歳でたつ、35歳で勝負は決まり」
    もまあ賛成だ。社内外を見ていても、
    30歳での生き方のベクトルで大体
    わかるな、と思う。
    ただし、言わしていただければ、私は
    例外の晩熟型である。30歳時点の
    上司は東大出のエリートだったが、
    はっきり「お前はダメだ」と何度も
    言われたが、おめでたいことに、何が
    だめで、どうしてだめなのかまったく
    わからなかったので、悩むことも
    諦めることもなく30歳を通過できた
    のだろう。これを自分では素直で
    あったと解釈しているがどうだろう。

    本の詳細はコチラ
    部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~

    勝負脳の鍛え方(林 成之)

  • 2010.01.07 Thursday | category:おすすめBOOKS
  • クライアントの人事部長との会食で
    薦められた本をようやく読めた。

    これは面白かった。
    仕事にしろ、スポーツにしろ
    「今日は調子が良い」とか
    「今日はイマイチ」あるいは
    「どうしても難しい本が読めない」
    などと思う「調子」が脳に随分関係し、
    それが心に関連し、運動神経とは
    科学的にいうと随分間違って理解
    していたなあ、と思うことが続々で
    一気に読めてしまう本だ。
    所謂目からうろこというやつだろう。

    会食の場では、勝田コーチも同席
    していたので、立場上いろいろ試せる
    こともあり、さらに興味深い。

    できれば、もっと詳しく学びたいと
    そんな気持ちにさせる良書だと思う。

    本の詳細はコチラ
    <勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

    この人はデータと俯瞰的な視点で
    モノを言うので、凡そは説得力があり、
    講演でも人が集まるし、本が売れるのは
    そういうところに魅力があるからだろう。

    この本で竹中さんが言うことは危機感に
    満ち溢れ熱い。テレビの討論番組などより
    よほど面白いので詳しくは読んでいただき
    たいが、僕が面白かったのは、「なぜ官僚
    に立法を任せることが問題なのか?」という
    部分で、その大きな理由のひとつが年功序列
    と終身雇用という人事制度にある、という
    点だ。官僚が、組織を増殖させる理由は
    ここにあるのだという。
    人事はやはり国の単位でももっとも大事な
    ことなのだなあ。

    祖国再生(瀬島龍三)

  • 2009.12.23 Wednesday | category:おすすめBOOKS
  • 13年前に刊行されたものの文庫版がでた。
    不毛地帯のモデルと言われる瀬島さんと
    各界の一流人が経済、政治、教育
    などをテーマに、日本の将来を語らう、と
    言った形式の内容だ。
    実に面白い。面白いというのは、一流の
    目利きは、時代を超越して、本質を
    読み当てている部分が多く、驚くばかり
    であるし、その背景に本当によく勉強を
    しているなあ、と感心することが多いからだ。

    この対談の中では、「明治以降の歴史」が
    引合に出されることが多いのだが、歴史
    そのものというよりは、今の時代に通用
    する何かを抉り出すような学びと想像なのだ。

    こういうものを読むと遊んでいる場合では
    ないなあ、と身が引き締まる思いである。

    本の詳細はコチラ
    祖國再生 (PHP文庫)

    何かと話題の林先生の最新著作。
    内容は意外と地味で、医師らしく
    なぜどうしてそうなのか、をわかり
    やすくまとめており、勝手な想像だが
    長生きの秘訣がわかったような気がした。

    次は、北京オリンピックの水泳チーム
    の強化に貢献したと言われる
    「勝負脳の鍛え方」を読んでみたい。

    本の詳細はコチラ
    脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書)
    <勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)







    以前ここでも書いた5冊目の著書が
    本日幻冬舎さんから出版された。
    今度は、本の帯に私のニンマリ写真が
    大きく写っているので、自分で購入
    することはさすがに恥ずかしくて
    できない。

    まあそんなことはどうでも良いが、
    今回は、今までの中でも一番ホンネで
    真面目に時間をしっかりかけて作り
    あげたものだ。文章そのものの品質は
    お恥ずかしいレベルだが
    訴えたい内容は、経営者目線であり、
    この10年間の集大成のつもりで
    書いた。

    聞くところによれば、幻冬舎の見城社長も
    読んでくれたそうだ。
    経営者の方、人事トップ、経営幹部の
    皆さんに読んでいただければ、と思う。

    一方で、現時点での私の考えであり、
    指南書でも何でもない。
    書いてある私の主張そのものよりも
    なぜそう思うのかが伝わればなあ、と
    思う。

    なんだか恐ろしい本を読んでいる
    奴だなあ、と言われそうだが、
    これはこれで面白かった。
    副島さんの本は、激しいものが多いが
    今回は、あの植草さんの逮捕、起訴の
    カラクリを二人が語る、という形式。

    小泉、竹中さんが悪者になっていて、
    国家権力の構造を被害者の立場で
    かなり具体的に書いている。

    まあこういうことの真実は、よく
    わからないし、思い込みは危険で
    あるが、双方の意見を知りながら
    自分なりの解釈を持っていくことは
    大事ではないかな、と思う。

    本の詳細はこちら↓
    売国者たちの末路


    ここ数日寝る時間を削って夢中に
    読んでしまった、それくらい迫力が
    あり、のめりこんだ。
    内容は、江副さんの獄中記録に基づく
    告白本といったら正しいだろうか。

    彼も前書きに書いているように、
    あくまで一方的な「真実本」だが、
    それでも、検察の言動、マスコミの
    権力には、背筋が寒くなるところが
    いくつもある。

    出る杭は打たれる、ということも
    世の中の真実なのだろうか。

    本の詳細はこちら↓
    リクルート事件・江副浩正の真実

    発売と同時に、贈っていただいたものだが、
    久しぶりにしっかり読んでみた。

    とても基本的なことだが、中身の濃い
    リーダシップ論で、夢中になる。

    多分これからの時代の私たちの組織運営の
    仕方の主流になるようなヒントがいくつも
    ある。何度か読んで、自分の頭で具体化して
    みよう、と思える良書だ。

    それにしても中竹さんはぶれない芯の
    強い人だな、そのことが一番強烈な
    印象として残った次第だ。


    本の詳細はこちら↓
    リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは


    新聞に大きく載っていたので、
    早速買って読んだ。

    ユニクロの成長や業績がすごいので、
    僕でなくとも、思わずそのヒントが
    欲しくて手にとってしまうかもしれ
    ないが、普通の人が読んでもあまり
    得られるものがないなあ、というのが
    僕の正直な感想。

    経営姿勢についていえば、やっぱり
    すごい!の一言。だけども、それは、
    言葉にすると単純なことなので、読み物
    としては、響かないかもしれない。

    柳井さんは、自社の経営を採点すると
    70点であり、常に100点を目指して
    仕事をしている、らしい。すべてはこの
    一言に集約されるだろう。

    僕は、柳井さんが言う様に「普通の(ダメな)
    経営者は、自己採点が甘いか、100点を目指さない
    かどちらかだ」の部類に入ることが明らかで、
    もう頭があがらない。

    前著「1勝9敗」でもそう感じたが、柳井さんは
    ,箸海箸鷙佑┐
    △箸海箸鶻悗
    とにかくやってみる
    ことで、あそこまで大きな事業を作ったのでは
    ないだろうか。


    本の詳細はこちら↓
    成功は一日で捨て去れ

    無理(奥田英朗)

  • 2009.10.12 Monday | category:おすすめBOOKS
  • 久々の読書感想文の割には、あまり知的な
    ものでないのがイマイチだが、以前も
    ここで書いたとおり、私は奥田英朗さんが
    好きで、毎回楽しみにしている。

    小説としての完成度というかストーリーの
    盛り上がりは、さほどでもないのだが、
    何といっても現代という時代を風刺するが
    ごとく選ばれた主人公の考えや生き方が
    すこぶるリアルで面白く、引き込まれて
    止まない。

    今回は、小さな町が合併した地方都市の
    やるせなさを成熟時代を迎えた日本の
    姿として描いており、正直気が重く
    なるような小説だ。

    だけど、結構あたっているような
    描写が多く、やっぱり面白い。
    せっかくの休みをほとんど使って
    この分厚い本を読んでしまった。


    本の詳細はこちら↓
    無理

    運命の人 (山崎豊子)

  • 2009.05.31 Sunday | category:おすすめBOOKS
  • 不毛地帯、沈まぬ太陽、華麗なる一族、
    大地の子、白い巨塔など山崎豊子さんの
    本は、中学生の頃から読み始め、今も出版
    と同時に読み漁る。

    恐らくどのテーマでも、10年単位の
    取材と研究を重ねるのだろう、小説とは
    思えない迫真の場面が多く、引き込まれる。
    お金をだす価値のある間違いのない1冊だ。

    運命の人 はまだ第3巻までしかでていないが
    「国民の知る権利」が大きなテーマであり、
    裁判のやりとりは、迫力満点だ。

    内容とは別だが、僕は、山崎さんの
    小説のタッチが好きで、落ち着く。
    何か司馬遼太郎にも共通するような
    多くの読者が引き込まれる独特の
    ものがあるのだろうなあ。


    本の詳細はこちら↓
    運命の人(一)

    WORK(Joshua Halberstam)

  • 2009.04.19 Sunday | category:おすすめBOOKS
  • この本ディスカバー21社より日本語タイトル
    「仕事と幸福、そして人生について」
    として出版された。


    「仕事と幸福、そして人生について」

    著者ジョシュアさんは哲学者であり、
    一方で大手企業の経営コンサルタント
    であるらしい。

    「働く」ということについて、実に奥深い
    内容だ。そして、本当にご尤もな内容で
    あるものが多い。この本は、20歳代の
    将来有望な若手に読んで欲しいものだ。

    キャリア目標
    仕事のやりがい
    ワークライフバランス
    等について、表面的な言葉の解釈が
    如何に危険であるか、を諭し、
    人生の意味と仕事の意義を限りなく
    関連させながら論じている。

    僕も、このくらいの本が書けるように
    精進したいものだ。

    俺の考え(本田宗一郎)

  • 2009.04.13 Monday | category:おすすめBOOKS
  • 自分の著書も含めてだが、目まぐるしく
    発刊されるビジネス書には少々辟易して
    きて、大手書店に行く回数も随分減ってきた。

    その代わりといってはなんだが、街の渋い
    本屋に良く行く。行きつけの本屋が数件あり、
    いずこも親父(経営者だろう)の嗜好がはっきり
    していて面白い。そういうところで古い単行本
    を手にすることが多くなった。週末はなるべく
    読書三昧だ。

    この本の出版は、1963年だから僕がまだ5歳の時だ。
    時代は古いが、まっとうな経営者の真髄は
    いつも変わらない。

    例えば、本田さんは「WLB」についてもこう触れている。
    「経営者に一番大事なことは、従業員が幸せを考える
    こと、道具のように使ってはならない。また働き手も
    生活をエンジョイするために働くべきである」

    例えば「向上心」についてこんな風に言っている。
    横になって寝そべってばかりいる連中は、それは
    怪我もせず、動き回ってあちこちケガをするような
    者たちを嘲笑したりする。ところが仕事において
    大事なことは、そのケガから学ぶことなのだ。
    座ったり寝そべったりしている連中には、こういう
    ことが一生わからない。」

    仕事頭がよくなるアウトプット勉強法

    ライブレボリューションの増永社長は
    採用・評価について、貪欲に勉強し、
    ユニークな経営を実践している尊敬
    すべき経営者だ。私は、自社の会社説明会
    で「自ら経営をしない人事コンサルタント
    は詐欺同然である」とこき下ろした後で、
    そういう観点で目標の一人として彼の
    名前をよく挙げたりしている。

    なんと言っても濃い時間の過ごし方を
    しているので、お若いのに、学んでいる
    量と質が違う。

    この本では、そんな彼の考え方や
    実践例が紹介されており、面白い。
    僕が読んでいて、「おっしゃるとおり!」
    というようなことがほとんどだが、
    いくつか「そうか、なるほど!」という
    こともあり、随分とわかりやすく書く
    ことを意識されたのだろうと感じた。

    具体的な方法がいくつも載っているが、
    読者が表面的なモノマネではなく、
    どうして増永さんが
    そういう方法をしているのかを
    考えてながら学ぶと栄養がいっぱい
    になる本だと言える。

    新聞・TVが消える日


    僕はITオンチというかネットオンチで、
    音楽にもゲームにも興味がなく、
    部下のマネージャ連中からもバカにされているが、
    ビジネスの変化におけるネットの力は誰でもが
    認めるように恐ろしいものがある。

    米国では、新聞社が、淘汰され始めたが、
    同じように広告収入の減少に見舞われて
    いる日本の新聞社の実態を勉強しなければ
    と思い、この本を手にとった。

    米国と日本のビジネスモデルの違い、
    資本関係の違いから現状に差がついている
    こと、またなぜテレビがコンテンツを
    再利用しないのか、音楽コンテンツと
    何が違うのかなど、その法律背景、
    技術的な背景がよくわかった。

    改めて、IT技術に伴う世の中の
    激流の速さと激しさに驚いた、と
    いうのが正直な感想か。

    今の時代トップから新人まで勉強しないで
    のんびりと生きていける時代ではないなあ、
    と改めて身がひきしまった本である。

    化粧する脳(茂木健一郎)

  • 2009.03.23 Monday | category:おすすめBOOKS
  • 化粧する脳
    いやあ、時間が経つのを忘れるほど面白かった。
    テーマが、私の採用、教育にとても近いのと
    提唱するメタコンピテンシーのうち、自己認知
    についての深い解説があり、貪るようにして
    読んでしまった。そうは言っても、内容は
    簡単ではなく、軽い読み物というよりは、
    講演をわかりやすくまとめあげた感じだ。

    自己認識が高い人は、共感性も高い。
    このことは、人間だけではなく、動物
    でも検証されるそうだ。

    女性がなぜ化粧するのか、僕も茂木さんと
    同じで心のどこかで「なんでそんなことに
    毎日時間をかけるんだどう?誰もそんな細かい
    ところ見てやしないよ」と思っていたが、
    これからは、そうは思わないだろう。

    テーマのひとつに、「心にも化粧をしよう」
    ということがあると思うが、本当にその
    とおりだと思う。

    人材採用、人材開発関係者の皆さん、
    お勧めですよ。

    金融無極時代を乗り切れ!

    威勢の良いタイトルの本が文芸春秋から出た。
    タイトルは激しいが、中身はいつもどおり
    よく勉強している丹羽さんらしく、世界中の
    問題点や現象をわかりやすく解説し、自説を
    強調している。

    何度かここにも書いたが、丹羽さんは僕にとって
    永遠の理想の上司。もちろんお会いしたことは
    ないが、高い倫理性と高潔さ、そして恐らく部下には
    逃げ場を与えぬ厳しさ。要は男らしいのだ。
    こういう人の下で働けたら給与などいらないだろう。
    (食うには困るが気持ちとして)

    また生き方としても、丹羽さんや和田中学の
    藤原さんのような志の高い人に憧れるし、
    自分にそういう度量があれば、爪の垢でも
    せんじて飲みたいものだ。

    ところで、この本、深い考察というわけでは
    ないが、世界や日本のあらゆる問題点を
    とてもわかりやすくまとめてあって、とても
    参考になった。ぜひお読み下さい。

    (タイトルと中身はほとんど関連ありません)

    実は、この本を購入したのは3週間前である。
    読み終わるのに、3週間かかった。別に内容が
    難しかったり、英語で書いてあるわけではない。
    今までの彼の書籍とダブル部分も多い。

    今回は、理解しないと進まない、
    あるいは、自分でよく考えて思考
    の足跡を残しながら読んでみた。

    結果えらくしんどかった。
    如何に今まで気軽に読んでいたかが
    よくわかった。

    そろそろ「知ってるふり」
    「勉強しているふり」読書を
    やめようと思っていたので、
    その訓練のまあ第一歩というところか。

    でも、考える行為は気持ち良い。
    僕の場合歩きながらが一番頭が
    活性化し、その後コーヒーを飲んで
    まとめる、というのがスタイルに
    合いそうだ。

    これは大前研一さんの新刊だが、なかなか
    進まない。なぜならば、内容が辛口で、結構
    グサっとくる場面が多く、落ち込んでしまうのだ。

    自分が如何に何も考えていないかを思い知らされて
    ページをめくる気力も失っていくようだ。
    情けない...

    こういうときは、録画したラグビーでも鑑賞して
    逃げるに限る。そして、また心を新たに挑戦する。

    こんなことを繰り返しながら一体全体それだけ
    進歩しているのやら。

    金融大崩壊(水野和夫)

  • 2009.01.07 Wednesday | category:おすすめBOOKS
  • 「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」
    は正直難解だったが、これはとても読みやすく
    それに加えて、マクロとグローバルの視点で
    今起きていることの本質が
    私のような者にもよく理解できた。
    もちろんこの手の本は、半分は疑いながら
    読むのだろうが、それにしても、
    明快で気持ちが良い。

    新書にするのがもったいない。
    これは売れるだろうなあ、と思っていたら
    すでにベストセラーのようだ。

    この本、すべてのビジネスマンにお奨めです。
    700円ですが、何百倍の価値があります。

    年末年始に時間のある方にお奨めの本である。
    この時代の変り目に、あの日本の成長を実感
    した高揚の日が舞台であるところが良い。
    奥田さんの本は好きでほとんど読破していると
    思うが、久々の大作に途上めげそうにもなったが
    これは面白かった!渾身の力作だと言える。
    イデオロギーの戦い、官僚組織の戦いが一体感を
    生む東京オリンピックの裏側で進行する。
    50歳代だけでなく、20〜30歳代の人が読んだら
    面白いだろう。時代の変化が如何に早いか、
    中高年の本質を知ることもできるだろう。

    働く過剰(玄田有史)

  • 2008.11.09 Sunday | category:おすすめBOOKS
  • 東京大学社会科学研究所助教授の玄田さんの
    書かれたこの本は2005年出版でデータや
    研究結果は多少古さを感じるが(それだけ
    労働市場の変化が激しいということだ)、
    テーマを誠実に検証し、しっかりした
    データの分析でものを言っており、流石だ。

    面白い指摘が二つあった。
    一つは、勤続年数に関する常識に関することだが、
    所謂団塊の世代前後があまりにも、長期勤続の
    データを集中的にもっているために、最近の
    若者の早期離職がハイライトされているが、
    データで見る限り、むしろ今のマネジメント層
    (つまり団塊世代前後)の長期勤続のほうが
    異例であること。

    二つ目は、「やりがいのある仕事」の検証
    東大の実験によると、やりたい仕事を途中から
    変えたほうが結果的に「やりがい」にたどり着く
    可能性が高い、と言う。
    つまり「やりたいことを追求し、実現できる」
    一部を覗いて、付与の仕事の中でやりがいを
    見つける人が20-50歳までで一番その
    可能性が高いというのだ。
    一方で、そもそも仕事にやりがいをあまり求めない
    人は、それはそれで、やりがいをつかめない。

    「仕事のやりがい」
    「自分探し」
    については、社会的に議論の多いところだが、
    僕自身は、頭の中が整理できて、とても
    すっきりした。


            

                     

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