人事採用コンサルティング・アウトソーシングの(株)トライアンフ代表 樋口弘和のオフィシャルブログです。

TOPページ

吉田修一さん

  • 2011.06.07 Tuesday | category:おすすめBOOKS
  •  今時の若者は...というようなオジサンたちの
    会食の席かなんかで聞いた「悪人」という著作。

    映画化もされたらしいが、いや面白かった。
    それはストーリーというか全体を通した一般的な
    評価とはちょっと違うかもしれないが、この人の
    作品は、脇役の描き方がうまいなあ、と思う。
    ちょっとした言葉遣いや意識の変化の表現に
    うならされるものがある。なかなかどうして
    たいしたものだ。ということで、1週間ほどで
    一気に3冊も読んだのでご紹介まで。

    悪人
    横道世之介
    元職員 (100周年書き下ろし)

     池谷さんが母校での講演、授業の記録から
    作ったものだが、今までの脳に関する本の
    中で一番楽しく、怖く、真剣に読んだ本だ。

    こんな人にお薦めだ。
    ,覆鵑任海鵑平佑帽れてしまうのか
     悩んでいる人
    ⊇性の上司、部下との接点で悩む人
    人間の基本行動の仕組みを知りたい人
    ぁ嵜粥廚箸浪燭?「脳」との関係を知りたい人
    ゥ乾襯佞離僖奪箸鮠綯させたい人

    僕にとっては、今年一番の書籍でした。

    本の詳細はこちら
    単純な脳、複雑な「私」

     とかく私たちは、震災のニュースはいつまでも
    関心を持つが、海外のクーデターで何十人、
    何百人が亡くなろうが、あまり実感がわかず
    「テレビや動画の中の事実」の範疇を越えない
    ようだ。だから地図をみてもどこがどこの国やら
    わからないし、絶えない紛争の原因もわかろうと
    しない。

    そんな読者を代表して わかりやすさ で右に
    出るものがいない池上さんの新書を読んだ。
    確かに、読めるし、一部は面白い、が俄然興味が
    わくと、「えっそこで話は終わりなの」という内容で
    まあ週刊誌を読むような感じである。

    でも、あまりにも知らない私たちにとっては
    やはり良書なのか...

    本の詳細はこちら
    知らないと恥をかく世界の大問題2 角川SSC新書 (角川SSC新書)

    今年一番の良書です。 

    東大文学部教授の著者が高校生におこなった
    特別講義全5回の記録である。
    加藤さんが栄光学園の生徒たちに「どう思う?」
    「さてなぜでしょう?」と問いかけながら進めていく。
    どんな答えも否定せずに、圧巻のファシリテーション。

    僕は、大組織のマネジメントの勉強のために
    読んでいるのだが、10時間以上じっくり読めた。

    さて、感想は、実は生徒の感想と全く同じだったので
    そこから拝借させていただく。(樋口意訳)

    −かなりハイレベルでついていくのに、大変だった。
     でも個人的に面白い人物がたくさん登場して、その
     人の考え方をたどりながら、大きな時代の動きを
     追っていけるのが楽しかった。それと松岡洋右の
     本心に驚き、正しい知識の大事さを感じた。

    −歴史をこんなふうに考えたことはなかった。
      頭がクタクタになったが有意義だった。
      太平洋戦争については、日本がなぜあのような
      可能性のない戦争をしたのかわからなかったが、
      いろんなデータや人の意見、心の動きに触れて
      この時代の世界の動きを切り取ってみる喜びを感じた。

    今まで、社会人になって現場ほど学びはないと思い、
    大学院に行く仲間が理解できなかったが、生まれて
    初めて、近代史をもう一度しっかり勉強してみたい
    と思った(まあ実現しないだろうが)。

    本の詳細はこちら
    それでも、日本人は「戦争」を選んだ

     昔の話で恐縮だが、日本史は得意だった。
    日本史だけであれば、どの大学でも受かる自信が
    あった。(史実から出題される特定の学部は無理だが)

    ところが、私の知識など、文部省推奨の山川出版の
    教科書と、司馬遼太郎など誰でも読む小説からなる
    ペラペラのものだ。それが近代史以降については
    大きく認識が間違っていたと気づいたのは最近のこと。

    親父は共産党員、息子は、社会人としては
    出来損ないの親子がどうやってこの社会で
    受け入れられてきたのか、日本という国体
    というか社会の仕組みにいろんな疑問が
    沸いて消えない数ヶ月を過ごした。

    というわけでこのGWは、大東亜戦争、天皇、
    明治維新にかかわる真実とその背景にある
    帝国主義というものをもう一度理解してみよう
    と私なりに学ぶ時間を多くとったのだ。

    賢者は歴史から学ぶ、というが
    私は経験と与えられた常識の受け売り
    のなかでしか生きていないので、これは
    実りの多い1週間だった。

    何が真実で何が正しいか、はとても
    難しいことでまだまだ不勉強のため、
    ここにその考えを展開するには至らない
    が、この小林さんはただの漫画家ではない。
    その情熱には頭が下がるなあ。

    本の詳細はこちら
    ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

    日本人の誇り(藤原正彦)

  • 2011.05.05 Thursday | category:おすすめBOOKS
  •  国家の品格も大層面白かったが、あれは講演記録。
    今回は書下ろしであり、迫力満点。でも帯表紙に
    騙されてはダメ。この本は、米国と中国の情報操作を
    訴える(というか戦争裁判というものの不合理さか)
    内容で、私たちが認識している戦争感が大きく
    揺れ動く内容だ。読んでいるうち、「それは本当か?」
    ということがゴロゴロでてくる。
    書き方は相変わらずだが、事実と推論からきちんと
    書かれており、読み応えがある。

    この本、責任ある社会人は絶対に読むべきだと思う。
    日本人というものがとてもよくわかる本だと思う。

    本の詳細はこちら
    日本人の誇り (文春新書)

    シャドウ(道尾秀介)

  • 2011.05.02 Monday | category:おすすめBOOKS
  •  事実は小説よりも奇なり。
    本当にそのとおりだ。だから齢を重ねる
    ことにも意味がある。50歳を過ぎてから、
    流行りの小説の類、軽めのビジネス書は
    ほとんど読めなくなった。だからと言って
    分厚い専門書を読み切るような根性も
    ないので、要は不勉強な毎日である。

    タイトルの本は直木賞作家の道尾さん。
    クライアントの事業(病院)に関連する
    ストーリーだったこともあり、移動中に
    読んでみた。
    でもやっぱり小説は人生にはかなわないなあ。

    本の詳細はこちら
    シャドウ (創元推理文庫)

     タイトルどおり人事部新任スタッフの
    ための知識をまとめた本だが、
    3月30日販売される。実はこの本は
    私が一切関わらずに完成したもので
    担当したスタッフは相当な労力が
    かかったに違いない。

    できるだけ実用的で読者に役立つものを
    と校正、チェック担当のスタッフは土日も
    夜中まで原稿をつくり、数ヶ月かけて
    できあがった。

    実用書というのは、考え方や意見を書く
    ものではないから内容や伝え方は
    殊のほか難しい。

    何はともあれ、会社として専門書を発行
    できたことはうれしい。こういう苦労の
    積み重ねがまた会社にとっても貴重な
    機会となると思う。

    本の詳細はこちら
    人事の仕事がよくわかる本 (はじめの1冊!)

     来期以降の事業計画作りに現場マネージャの意思
    と同時に加えようと思ったのが、新卒入社組の若手
    スタッフのキャリアとのすり合わせだ。

    そのために、土曜日の6回を使ってビジョンと
    キャリアのマッチングをするWSを始めたのだが、
    そのきっかけになった本が金井先生のこの本だ。

    この本は2002年に出版されてから売れ続け
    人事関係者の間では、隠れた良書として有名だ。
    金井先生は、「いつもキャリアを考える必要はないが
    節目の時はキャリアというものをしっかりとデザイン
    すべきだ」という考え方を展開している。

    僕は、幸せな時代に育ったおかげで
    多分40歳まで、キャリアに悩んだのは
    3回くらいだったと思う。

    でも当社の若者を見ているとできれば3年か5年に
    一度はキャリアの棚卸をしてあげるべきだと思う。
    その支援をしたい。結果他の会社や仕事に目が
    向けられてもやっぱりここはサポートしたいと
    思うのが不思議な気持ちだ。

    ところで以前一度だけ金井先生と講演でごいっしょに
    なった。議論にも学問にもとても誠実で、やっぱり
    人を惹きつける人は違うなあと思った。
    この本も、誠実そのもの。すごく面白い。
    10年の時を経ても色あせないようなこういう
    本を僕も書きたい。

    本の詳細はこちら
    働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)

    「世界」3月号 岩波書店

  • 2011.02.08 Tuesday | category:おすすめBOOKS
  •  昭和初期のような広告ページ、
    味のある写真欄、独特の紙面に
    小さな文字が踊る月刊誌「世界」
    は正直まともに読んだことがない。
    文藝春秋(といっしょにするのも失礼だが)
    までがせいぜいで敷居が高すぎる
    雑誌だと思い込んでいた。

    今回光栄なことに岩波書店様から
    氷河期の雇用と就職活動をテーマに
    座談会を開きたいので参加しないか、
    というお話をいただき、二つ返事で
    お受けした。
    実際には、稲泉連さんとの対談となり、
    テーマは「企業と個人の新たな関係」。

    僕自身答えが出ずに悩んでいるテーマ
    だったが、正直に話そうと対談に臨んだ。
    岩波書店さんはすごいなあと思ったのは
    本当によく編集し、生の情報に近い形で
    載せている腕の良さ。
    僕みたいな不勉強な男が声をかけていただき
    世に出版されることは光栄の極みである。

    欲望する脳(茂木健一郎)

  • 2011.01.29 Saturday | category:おすすめBOOKS
  •  茂木さんの本はわかりやすくてベストセラー
    というイメージがあったのだが、もしそうだとしたら
    この本は例外、重たくて難しいテーマだ。

    人は自分の欲望とどう向き合って
    生きていくのか。
    孔子が論語で述べたとされる
    「自分が心の欲する所に従っても
    倫理的規範から逸脱しない」という
    境地を探す旅とも言えるか。

    科学者、社会学者、音楽家、詩人
    などあらゆる人たちが引き合いに
    だされ、各章テーマに沿って彼が
    論じていくのだが、読み応えがある。

    正直に言うと、1ヶ月近くかかって
    読み終えた。なんといっても、考え
    させられてしまうテーマばかりで、
    気がつくと本から目をあげて
    考えこんでしまう。
    これは週刊誌の記事の編集した
    ものだと思うが、茂木さんは、
    そういう読み方をしてほしかった
    のではないかな。

    本の詳細はこちら↓
    欲望する脳 (集英社新書 418G)

     いまさら課長のお勉強という訳では
    ないが、人事業務におけるビジネスプロセス
    オペレーションを主たる事業にする当社にとって
    スタッフの役割とその上司の役割は収益を
    左右する極めて大事なポイントである。

    中間管理職を強化しなければならない
    この2−3年の戦略を考えるとき、以前読んだ
    この本をもう一度読もうと思って新幹線の移動中
    に読んでみたのだが、改めて学んだポイントは
    以下のとおり。

    ・会社の仕事の96%はルーチン業務
     (でなければならない、というのは私の解釈)
    ・課長の仕事はこれに対する例外処理
     (トラブルだけでなく、事業機会の発見も)
    ・ということは、やはり管理職やコンサルタントの
     求められる改善、革新する力は現場力の
     上位概念なのだなあ、というのは私の解釈

    ・課長の役割は、世代間の価値観の通訳である
     →例えば若手の自己犠牲の精神はアピールである
      場合が多い、あるいは「少し成果を出し始めた若手は
      自己評価が高まり、要求が多くなる、などここ数年
      社内外によく見られ、中間管理職を戸惑わせることも
      取り上げられている。

    本の詳細はこちら↓
    はじめての課長の教科書

    デフレの正体(藻谷浩介)

  • 2011.01.18 Tuesday | category:おすすめBOOKS
  •  本を読んで「目からうろこが落ちる」という
    表現は、なんだか好きになれずに使った
    ことがないが、この本にはぴったりの
    表現であろう。
    20万部売り上げているらしく、
    菅直人首相も読んだという。

    正当性の議論は別にして、
    ビジネスマンは絶対に読まなければ
    いけない一冊だ。

    数字が多く、苦手な方は退屈かも
    しれないが、タイトルだけで読み飛ばして
    はいけない、私は日曜日に繰り返しじっくり
    読んだが1日使ってしまった。

    724円は決して高くないです、
    まずは読んでみてください。

    本の詳細はこちら
    デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)

    東野圭吾さん

  • 2011.01.04 Tuesday | category:おすすめBOOKS
  •  小説などより実際の人生のほうがよっぽど
    面白いなどと嘯いてこの3年ほど全く読まなかった
    のだが、年末の出張で移動時間に丁度良いと
    東野圭吾さんの本を2冊空港で買って持ち込んだ。

    しかし、読み始めるとやはりこれが止まらない。
    勉強のための読書と競合してしまうので、タイム
    マネジメントが大変。

    東野圭吾さんはどうやら同年輩らしい。
    これだけの人間くさいありそうでなさそうな
    読み手が嵌る大作が書ける人とはどんな
    方なのだろう。登場人物にこれだけ味付け
    できるということは、それだけ感性も高く、
    会社勤めをしていても、その好奇心が止まらず
    きっと表現したかったのだろうなあ、などと
    勝手に想像している。

    もう多くの方が読んだものだろうが、
    よろしければ、移動のお供にどうぞ。

    幻夜
    白夜行

     さすが酒井さん、よくめげずにこの本を書き上げたなあ、
    と思い、久々の良書に拍手の代わりにメールした。
    彼はいやになるほど物事をよく考える男だと思うが、
    それが鼻につくわけでもないのは、人間性もあるが、
    たぶん見ているものや求めているものが違うから
    だと思う。
    第2部のラテラル・シンキング(水平思考)は、
    私の仕事に直接使えそうな道具やアイデアが
    ぎっしり詰まっており、第3部のインテグレーティブ・
    シンキング(統合思考)は、視点の高い人や偉大な
    リーダーの思考が垣間見えるような学びがたくさんで
    正直言えば、消化不良状態である。
    これは、経営そのものに近いと思う、だから正月に
    もう一度じっくり読もうと思う。

    それにしても、昨日書いた「人間の建設」に
    近いような内容がままあり、唸る場面が多い
    頭が疲れきってしまう本だった。

    本の詳細はこちら
    これからの思考の教科書 ~論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方~

     昭和40年におこなわれた対談であるが、文学と数学の
    最高峰の雑談は、気が遠くなるような難解さを予測したが
    さにあらず、これまた深く潔い真直ぐな議論である。
    頭の良い人というのは、こうなんだ、と読み始めると止まらない。

    文中出てくる芸術、文豪のビッグネームは委縮するほどだが
    本当に彼らが指摘していることは「情緒」「感情」というような
    言葉でいうとアナログな表現が多い。だがしかし、このレベルの
    議論で例えば数学を極めた岡先生がいうところの情緒とは
    誠に奥深いし、実は「そうなんだ」と私のような者でも安心した。

    高校時代の現代国語で「無常ということ」で吐きそうな思いを
    したことがなつかしい、30年経って少しは近づいてこれたか、
    まあそんなことはないわな。

    それにしても、たかだか百数十ページを7時間もかけてようやく
    読んだのは久しぶりだ。注解までいちいち戻って読んだのは
    いつかた振りだろうか。

    平成22年に茂木健一郎さんが書いた後書きがまたしぶい。
    「生命の本質は不断なる生成。そうして、脳による創造性の
    出発点は、一つの「情緒」。だとすれば。私たちは「情緒」を
    育み、耕し、抱くことに心を砕かなければならないだろう。」
    僕も、この本のテーマはその通りだと考えた次第である。

    本の詳細はこちら
    人間の建設 (新潮文庫)

    仕事漂流(稲泉連)

  • 2010.12.20 Monday | category:おすすめBOOKS
  • とあるご縁でお会いする予定の稲泉さん、
    史上最年少で大宅壮一ノンフィクション賞など
    を受賞された人で、まさかお目にかかれるとは思って
    いなかったので、今から楽しみだ。

    ところで、この本、とっても重かった。
    企業経営の立場から読むと、とらえどころの
    ない事実を突きつけられ、呆然とする、という
    のが正直なところだ。
    今まで若手を理解していたように振舞っていた
    ことが恥ずかしい。
    それにしても、この本を読んで仮に彼らの
    実態や特徴をまとめたとして、一体企業に
    何ができるのか、途方にくれた、というのが
    正直な感想だ。そのくらい理解が難しい
    ということだ。

    それでも大きくわかったことは、僕の時代と
    違って「不安な時代」に育ち価値観が形成
    されていること、はあらためて心の底から
    わかったような気がした。

    本の詳細はこちら
    仕事漂流 ― 就職氷河期世代の「働き方」

     本誌は「情報誌を欲したのは誰か」という部分で
    次のような記述があり、面白い。

    -----------------------------------------------------------
    将来の仕事について自分の好きなことをやりたい、
    のと同じように、消費活動においても、みんなと同じでは
    なく、自分らしさを求められる時代が80年代以降来たの
    だが、これは人々が本当に望んでいたことなのだろうか。
    かつて大衆は自ら判断でいる幅が狭かった。判断する力は
    一定の時間をかけて身につくもので、進学や就職、結婚と
    同様に消費における「見抜き」も時間がかかる。
    私たちは行動の基準をもっていることは少なく、その合理的
    理由を外部に求めるのだ
    -----------------------------------------------------------

    僕の周りの人たちをみても、大きな判断を的確に
    できる人は本当に少ないと思う。僕の表現は
    決断力だが、この本によると、備わっている人は
    エリートなのだという。なるほどなあ、そうかも
    しれないなあ。

    本の詳細はこちら
    電通とリクルート (新潮新書)

     またまた敵を作りそうなタイトルだが、
    角川書店様からオファーをいただき、
    6冊目の著作が明日出版されることになった。
    角川書店様やサポートしてくれたスタッフには
    心から感謝しなければならない。

    今回のテーマは「業務経験」というものの
    価値を企業の立場でどう考えるか。
    即戦力という言葉の裏に、双方が採用段階で
    話し合うべき(考えるべき)重要な事柄が
    隠されている気がしてならない。
    少しネガイティブにとられてしまうかもしれない
    が、そのことに切り込んでみたくて、書いた本である。

    いつもどおり、書いたことは、現段階で、私が感じて
    いることであり、この時代、その内容そのものの賞味期限は
    どのくらいかは不明だが、極力根幹の問題を考えつもり
    なので、ぜひご一読いただきたく。

    本の詳細はこちら
    即戦力は3年もたない 組織を強くする採用と人事 (角川oneテーマ21 C 196)

     今日は、クライアント先で常駐しているメンバー
    との定期打ち合わせにでかけた。その中に4月
    入社の新人がおり、走り回っていたのを捕まえて
    15分ほど話をした。

    毎年のことだが、新人は今頃が最もモチベーションの
    落ちる頃で、彼女の表情を見てもそう思った。
    強い意欲で入社した彼らは、実際の仕事でほとんど
    役にたたないことで、自信をなくしたり、事実から目を
    背けたりするものだ。そして、年が明け、後輩の入社
    が見えると急に成長しだす、面白いサイクルだ。

    今日話したスタッフも、実は高い基礎能力と人間力を
    備え、競争率100倍以上の激戦を乗り越えてきた優秀な
    子だ。彼女には、佐々木さんの本のアドバイス07に書いている
    「優れたイミテーションを」を薦めたのだが、すでに
    リーダー格の先輩の文房具まで同じものを揃えて実践中だと
    言うので感心した次第だ。
    ここに書いてあることは「新人が仕事ができないのは
    能力の不足ではなくて、仕事の仕方がわからないだけだ」
    ということ。本当にそうだなあ、と思う。

    ところで、この本の著者の佐々木さんにお目にかかったのは
    去年のクリスマスイヴ。スタッフからこの話を聞いたときに小躍り
    して喜んだのを覚えている。今回の著作も、佐々木さんの
    深い愛情と経験と学びがぎっしりで、「僕にはとても書けないなあ」
    と脱帽。悩める当社の新人たちにぜひ読んでもらいたい本だ。
     
    本の詳細はこちら
     働く君に贈る25の言葉

     奇抜なタイトルの本だが、中身は実直な
    経営マネジメントについて、書かれており、
    基本的なことをきちんとやっている経営者
    ならではの良書だと思う。

    本の詳細はこちら
    手を挙げた人、全員内定。 ─冷めた若者をアツくする経営─

    今日は、著者の福原裕一社長にインタビュー
    という形でお会いできた。
    40歳過ぎたら顔は人生を語るというが、
    この上なく自然な笑顔の似合う人だ。
    経営者としては、一度大きな挫折をされたようだが
    そこで腐らずに大きなものを持ち帰ったような
    スケールの大きさを感じさせる。

    いろんなお話を伺ったが、人に対する尊敬の
    態度が最後まで崩れず、価値観もぶれない芯を
    感じ、「この人には多くの人がついていきそうだな」
    と感じられるような素敵な人だ。

    きっと人の良さを取り入れるのと、それを
    自分や組織に変換させる能力と、決めたことを
    続けることがとても得意な人なのだろう。

    自分の時間に進入してくる他人をこれだけの
    笑顔で迎えられる人物に私もなりたいものだ。

    人脈のストライクゾーン

  • 2010.10.18 Monday | category:おすすめBOOKS
  •  毎日新聞今朝の朝刊のコラムには、
    「この超氷河期にも引く手あまたの学生像」
    を書いて欲しい、ということで、「素直さ」という
    キーワードで記してみた。
    素直さは、学生という若さも手伝って大いに
    勘違いされるが、おじさま面接官の言うことを
    よく聞きそうな良い子ではない。
    むしろ好奇心旺盛であるがゆえにどんな違う
    意見も聞いてみたい、という心のストライクゾーンの
    広さである。この広さがそのまま人脈というか友人の
    広さになる。
    営業でも、コンサルタントでもできる人は相手を
    選ばない。ある意味変幻自在である。これを
    素直さと表現しようとしたのだが、ちょっと
    言葉のイメージとはあわないかな。

    岡田監督手記

  • 2010.09.23 Thursday | category:おすすめBOOKS
  •  文藝春秋10月号には、岡田前日本代表監督の
    手記が載っていて興味深い。やはりというか凄まじい
    集中力を要する仕事なのだなあ、ということがありあり
    とわかる。そのパワーと集中力たるやビジネスマンの
    比ではない。当たり前だが。
    文藝春秋の良いところは、恐らくインタビュー記事
    なのだろうが、淡々と飾らずに書き上げるところ。
    厚生労働省元局長村木さんの手記も読み応えがあった。
    ついでに言うと塩野七生 さんの「なぜ人々は、
    マスコミから離れるのか
    」も面白い。

    売らんがために、どんどん質を落とす
    出版界において文藝春秋は事実をきちんと伝えよう
    という点において数少ない書物だと思う。

    どの記事も、テレビのニュースより
    よほど勉強になるものな。

    本の詳細はこちら
    文藝春秋 2010年 10月号 [雑誌]

    僕の尊敬するライフネット生命保険
    社長の出口さんの新刊である。
    これまで、お話を聞く機会が何度かあり
    同じ内容のものもあるが、それでも、
    新鮮な衝撃を覚える(変な表現だが)。

    独立創業して、自分がちっぽけに思える
    ような人に何人か出会ったが、出口さんは
    まあ理想の上司という感じだ。
    僕は変態だから、こういう怖くて頭が
    切れて、器の大きい人の下で働くことが
    一番幸せだからだ。
    転職するとしたら間違いなく、出口さんの
    師弟を狙うだろうな(受からないだろうが)。

    35歳くらいまでの人たち、ぜひ
    読んでみてください。
    面白いですよ!

    本の詳細はこちら
    「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由

    光文社の黒田さんのおかげで本日
    増田弥生さんにお会いすることが
    できた。
    本を読んで想像していたそのイメージと
    あまりにぴったりでびっくりした。
    そして、次々に繰り出す私たちからの
    質問に丁寧に答えてくださるその話し方も
    本のイメージそのものだった。
    こんなに自然に物事の道理を語れる
    人は珍しい。

    本当は僕の苦手としている部分(悩んで
    いる部分)が彼女の専門領域というか
    実績を上げているところなので、正直
    コンプレックスを心にしまいながら
    真剣に学ぼう、という態度で、とことん
    関心のあることを訊ねてみた。どの
    答えも、自然だが、プレッシャーを感じた
    のは、僕の未熟さゆえだろう。

    こんなに強いエネルギーをだしている
    人に会ったのは本当に久しぶりだ。

    ご本人は、有名になることは避けていらっしゃる
    ように感じたが、人事の専門家の間でかなり
    有名になってきた増田さんはしばらく
    引っ張りだこになるのではないだろうか。

    増田弥生さんの著書詳細はこちら
    リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)

    競争と公平感(大竹文雄)

  • 2010.05.10 Monday | category:おすすめBOOKS
  • 大阪大学で労働経済学専門の大竹教授の
    最新著書である。
    私たち日本人が本当は、競争が嫌いで、
    市場主義というものに感情的に反応し
    たり、女性のグラスシーリングがなぜ
    無くならないのか?などという興味
    深いテーマを論理的というか科学的
    場合によっては生物学的(?)に検証
    している。
    ノウハウ本のように答えをすぐに求める
    人にはお薦めしないが、気軽に原理原則を
    学びたい方には面白い本だと思う。

    競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)

    昨夜NHKで若者の草食化について、
    肉食と言われる世代と若者がまあ討論
    するような番組があった。
    私は理屈ぬきに、「自分がわかいい」
    あるいは「競争を否定する」若者の
    意見にイライラしたが、よく考えれば
    自分だって、それほどガツガツ生きて
    きたわけではない。出演者が言っていたが、
    私たちの時代は「全員雑食系」というのが
    正解で、右肩上がりというのは、働く社会人
    を全体的に追い立てて、ご褒美もちゃんと
    くれるような良い時代だった。
    だから今の時代に生まれていれば自分も
    草食系かもしれない、などと思うことも
    ある。
    それはともかくこの本の話だが、
    新聞の記事を若者向けにまとめたもの。

    本の詳細はこちら
    負けてたまるか! 若者のための仕事論 (朝日新書)

    いつもどおり丹羽さんのお話は
    何の違和感もなく、受け入れられるのだが、
    さて今の若者はどうだろう?とNHKを
    見ながらそう思った。
    もうひとつNHK番組でとても違和感を
    感じたのは、当社の若手ではあまり
    見当たらないタイプばかりがでていた
    からかもしれない。
    そういう意味では、当社の若手は、
    今時ではなく、私にはやっぱり
    かわいいスタッフなのだ。

    旅館やホテルの再生で知られる
    星野リゾートの星野社長。

    この本には星野社長への取材を
    もとに彼の経営に対する考え方や
    参考にした本(教科書)、事例
    などがまとめられている。

    星野社長は「教科書どおりの経営」
    を実践しており、「自分の直感力を
    信じられない時に、教科書は自らの
    経営判断の根拠となり、自信を持って
    頑張る勇気を与えてくれる。」
    とおっしゃっている。

    ユニクロの柳井さんの著書同様、
    主張はいたってシンプル。

    ただし、徹底して「教科書通り」に
    忠実に実行するところが、他の
    経営者にはない強さなのだろう。

    直感で経営をしている私にはすぐに
    活かせることは少なかったが、これを
    機に「教科書」をもう一度読み直して
    みようと思う。

    本の詳細はこちら
    星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則

    I am here(宮里 藍)

  • 2010.05.05 Wednesday | category:おすすめBOOKS
  • 今週もPGAツアーで優勝し、世界ランク3位
    まであがった宮里藍選手は、これまたツアー記録
    を塗り替えた石川遼選手と共に、日本スポーツ界
    のホープだろう。

    実はこの本は2008年に出版されており、宮里選手が
    最悪の状況で、渡米後全く勝てないときに書かれた
    (というよりインタビューだろうが)ものだ。

    以前も書いたように僕は、偉大な成果をだした
    人がその雌伏のときというか不調の時のことに
    強い興味があり、華々しい結果を出したときには
    まあ新聞でも読めばいいや、と思う。

    宮里選手のような極めて高いものに挑戦し続ける
    人がどんな壁にぶち当たるのか、どういうことで
    心が折れそうになるのか、とても勉強になる
    1冊だったので、ご紹介する次第である。

    それにしても、この二人顔つきがもう違う。
    高い山に向かって強い意志で登っている
    そんな顔だ。だから大人がファンになる。
    若くしてそういうことをやっているすごさが
    わかるからだと思う。

    本の詳細はこちら
    I am here.―「今」を意識に刻むメンタル術 (角川SSC新書)

    著者は、尼崎出身のファッションデザイナー。
    彼女のブログを妹が編集して、挿絵も書いた
    らしい。家族中心に書いたこの本はなかなか
    面白い。
    もう少ししたら売れ出すのではないだろうか。
    そんな気もするようなテンポと味がある
    エッセイである。こういうのもセンスだろうなあ。

    本の詳細はこちら
    株式会社 家族


            

                     

    qrcode
    無料ブログ作成サービス JUGEM