貧乏国ニッポン(加谷珪一)

今週のブログは、ほぼここからの抜粋でした。
そのくらい勉強になった本です。
新書だから仕方ないけど、
タイトルがイマイチだね、
後個人に対する処方箋は殆どないので、
そのつもりで。


加谷さんの面白いところは、
マクロ経済への切り込みというか、
データでの捉え方とそこからの論理的な分析。


たしかに、一般的な新聞やテレビニュースは、
経済現象をエモーショナルに表現しがちで、
それは視聴率を求めたものかも
しれないけれど、加谷さんの意見は
対立するものがとてもわかりやすく
表現されていて、爽快だ。


経営者としてとても勉強になったのは、
この20数年の歴代政権が、現代における
代表的な景気対策を打ってきたが、
どれも効果が得られず、
GDP成長率は、1%強であったことから、
政府ができる景気対策は限られており、
期待するのが間違っている、という主張。


それから経営者の役割。


加谷さんは、リアルな経営は
知らないだろうから、単純な物言いだけど、
業績を伸ばそうとせず、
問題解決しない経営者は不要だという主張は、
その通りであり、大変勇気をもらった。

外食業の現状

文藝春秋8月号に、
すかいらーく創業者の横川さんの話が
出ていて、とても興味深い内容だった。


先ずは、今経営している高倉町珈琲店に
感染対策チェックに来る都の職員の
上から目線対応を非難して、
都を訴えたグローバルダイニングや
決算発表で、「ふざけんなよ」発言した
サイゼリヤ社長への共感をうったえる。


次に、コロナ禍で好調を維持する
マクドナルドのスマホ注文システムを
投資効率の観点から紹介して、
徹底した消費者視点で
安全に拘るモスフードを賞賛する。


そして、コストダウン中心に
薄利多売の居酒屋システムには
警鐘を鳴らしている。


とても参考になった。
今後の飲食業は、
次のどちらかしか伸びないというお話し。


1 投資家ブランド:成長性と収益性が売り
2 消費家ブランド:食の安全安心が売り


僕は間違いなく、後者を選んでおり、
これからも進めていきたい。

ドキュメント戦争広告代理店

これは、
現役のNHK報道局の高木徹さんという方が
書いた本で、僕は知らなかったけど、
2002年に出版されて、随分評判になった本だ。


文藝春秋を読んでいたら、
興味深い記事があって、
そこからたどり着いた。


恐らく、かなりの確率で、
台湾、南シナ海あるいは、朝鮮半島で、
僕が生きているうちに、
大きな紛争が起きるのではないか、
と思い始めており、
最新軍事技術や諜報戦について、
あまりにひ弱な日本にいながらも、
少しでも勉強しなきゃということで、
手に取った本。


驚く内容で、米国のPR会社が、
そのコンサルティング機能で
米国政府や世論を動かしていき、
一国の戦争や政治体制を動かしていく。


そんな事が淡々と伝えられる
ノンフィクションである。

アメリカ

橋爪大三郎さんと大澤真幸さんという
強力な社会学者の対談集


以下本文の意訳
ー アメリカを知る事は日本を知る事である。


ー アメリカを根底で支える価値観と
行動様式を掘り下げた。これによって、
違う価値観と行動様式を備えた日本を発見する。


ー 対米従属の精神構造を分析して、
自分の頭で国の舵取りができる
リーダー層を作る


アメリカの理解は、
独立の経緯や奴隷制特にキリスト教という
理解困難な概念や生い立ちを
丁寧に押さえていく事なので、
読むのは、そこそこ大変かもしれないけど、
ビジネスリーダーは、
休日にこれくらいの勉強はしなくちゃね。

生産性が低い会社

昨日紹介した加谷さんによると、
日本全体の生産性は、欧米平均に比べて、
大凡 2/3 だという。


そして主たる要因は、社内失業者の存在で、
ほぼコストと化している人材を
放置していることによるもので、
まともに仕事をしている社員の生産性に
差はないらしい。そうだろうなあと思う。


貢献度ゼロまで放置しているのは、
評価制度が機能していない証拠であり、
それは即ち、面倒な人事問題を
先送りしているマネジメントチームと
トップの問題である。


加谷さんは、問題解決力と意欲のない
サラリーマン社長を一掃すべきだというが、
まあ、歴史のある大企業とはこんなもので、
これを仕方ないと思って働く若手の未来も
暗いだろうと思う。


さて、当社の話。


以前書いたように前期は、
一人当たり生産性と全体の営業利益率が
最高となり、これを裏付けるように、
評価会議では、機首の目標以上の仕事をした
スタッフが全体の9割となった。
正に、全員でオールを漕ぐ会社の実現だ。


だがしかし、気を緩めれば、
生産性はすぐに落ちるだろう。
大事な事は、数年に渡りパフォーマンスが
期待値以下のスタッフである。


マネジメントが逃げずに、
その原因と向かい合い、結果責任と能力把握
あるいは適性把握を常にやらなくては
ならない。200人近い全社員の中で、
こういう対象は、4-5人だろう。


生産性の低い大企業は、20人以上いて、
かつ給与も高い中高年だと思う。


健全な経営は、経営者の仕事である。
グローバル経営の常識から逃げてはいけない。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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