不恰好経営(南場智子)

比較するのは失礼だが、コンサルタントと経営を
両方やったという意味では同じかもと思い、
楽しみにしていた。

前半の会社が成長するストーリーは
一般受けするかもしれないけども、
知りたい深い情報が少なくイマイチ。

南場さんはNO.8で人垂らしなのだろうなあ、
目指す頂のスケールも違うなあ、
気力、体力とも並外れているなあ
ということは良くわかる。
柳井さん、三木谷さんのようなスケールの人。

1番夢中になったのは、第7章「人と組織」の部分。
講演などの質問に答える形であるが、歯切れが良い。
彼女のディープな経験が想像できる。

そして、コンサルタントと経営の違いは痛快で、
おもわず笑いながら読めた。
「するべき」は誰でも言えるが「します」は本当に辛い。

もう一つ彼女の凄さが Unlearning(学習消去)という言葉。
これは重みがあるなあ、恥ずかしながら、
僕も操業から前職で学んだことの学習消去の連続だと思うのだ。

そして、最後の謝辞。
ここを読んで彼女が好きになったかな。

本の詳細はこちら

Training on live

僕は、研修というもののパフォーマンスには懐疑的だが、
ファシリテーターが準備を重ねて進行のオプションを
幾つも用意して、参加者の理解度、モチベーションに
合わせた運用が出来れば、全体として効果の高いものとなる
と思っている。

昨日と今日は、大事なクライアントの組織風土改革のための
管理職研修。

久々に上映のパワーポイントまで自ら作って臨んだ。

そこまでやるモチベーションは何処から来るのか?
僕はこの会社が好きなのだ。
それはつまり、上司が部下を可愛がるのと同じかもしれない。
見返りを期待しない愛情は美しく、そして強い。

企業が「帝国化」する(松井博)

アップル、グーグルや、人によってはマクドナルドや
エクソン(ガソリン)等のサービスをタダ、もしくは安価
で使うことにすっかり慣れてしまっている私たちにとって、
この変化がどういうことなのかを鋭く教えてくれる力作で、
読みやすいし、是非ここで紹介したい。

【Winner takes allの時代】

アップル社の例で言うと、エグゼクティブの時給
50万円、中堅幹部は、3万円(これでもすごい!)、
本社勤務スタッフは5000円(世界のエリート!)
に比べて、アップルストアで働くスタッフは1200円
そして中国で製造しているスタッフは200円
という具合だ。

仕組みを作る一部の人と、それを支えるスタッフ
そして私たちユーザの間に大きな差ができているのだ。

ちなみにアップルの現有資金はアメリカ合衆国を上回って
おり、それらから、松井さんはこの企業群を「帝国」と呼ぶ。

【私たちへのメッセージを紹介】

「今までの時代は、良くも悪くも左右を見渡して他人と同じように
していればどうにでもなる時代でした。わかりやすいルールがあり、
それに乗っていれば、特に何も考えなくてもそれなりの生活が
できたのです。

ところが、これからは一部の超巨大企業の中枢に勤務するごく
一部の層が高い所得を維持し、大多数の凡庸な人々は、
彼らが構築したシステムの中で低賃金で使われる時代に
なっていくのです。」

国家が弱体化し、賃金競争が国別教育格差の是正と共に
猛烈な勢いで激化していくのは、いつもの僕の主張と同じ
だし、大きな骨格はWorkshiftにも紹介されている。

要は、普通の真面目な人たちが経済的に没落していく
システムの進行を書いた本なのだと思う。

世の中の常識や親のアドバイスに何も疑問も持たずに生きている人たち。
自ら、学ばず、考えず、「まあなんとかなるだろう」と思っている人たち。

そういう人たちにお薦めしたいと思う。

本の詳細はこちら。

やせ我慢の美学

ほぼ同年輩で、あのリクルートの人材ビジネスを
ひっぱり、永く副社長を務められた方と10年ぶりに
会食する機会があった。

以前は、僕が会社を立ち上げたばかりで、
リクルートさんとの関わりを決める大事な会食の
場であったので、緊張のあまり、何を食べたか
何を話したかとんと覚えていないが、誰に聞いても
必ず話に登場する伝説の男にまた会ってみたい
と思い、当社のMVP受賞者の元上司というご縁で
貴重なお時間をいただくことができた。

入社の経緯から上司との衝突や取締役会の様子など、
ずいぶん失礼なこともお聞きしたが、
笑いながら、ざっくばらんにお話しいただいて、
まるでロングインタビューのようだが

「あのリクルートがなぜすごいのか?」が
少しばかりわかって、本当に時間を忘れるほど
楽しかった。

お話しいただくことそのものは基本的なこと
なのだが(これはこれで、できる人の共通点)、
鍛えられてきた凄味が元々持っているもの
に加えられて、化学反応を起して、なんとも
いえない魅力を醸し出している。

次々に、新しい領域(技術)で進化していく
リクルートが、トップのマネジメントが若くして
代謝していくその背景にすごく興味があった。
ITやゲーム業界のように経営陣が若いのは
なぜか?

その会話の中でぼそっとおっしゃたのが

「やせ我慢の美学ですな」

というお言葉。

これは、今年一番の学びかもしれない。

気がついたら、6時間も経ってしまい、
途中から他の役員の方も合流して
銀座の雑踏を後にした僕は、興奮で
なかなか眠れなかった。

夢中になる時

本来僕達のサービスは、時間と知恵がベースになるのだが、
中には休日の時間を使ってでも良い仕事をしたいと思ってしまう
ケースもある。

上司が部下を上手く動機付けするように、
お客様も業者やパートナーをもっと上手く使うべきである。

それは、上から目線のスキルというよりは、
問題を解決したいと思う気持ちの強さかもしれない。

そこに誠実さが見えると本気になってしまうのは、
僕だけではないだろう。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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