朝の図書館

出張中に空き時間ができて、
とある地方都市の公立図書館に寄ってみた。


時間は朝の10時
驚く事に、年配の男性で一杯である。
皆さん黙々と新聞読んだり、
雑誌や小説らしきものを読んでいる。


年齢でいうと、
多分同級生からちょっと先輩くらいだから、
50歳代後半から70歳くらいか。


割と身なりはしっかりしているので、
引退まもない風である。


数十年寡黙に頑張ってきた企業戦士の
寂しい老後を見た様で、
さっさと御暇することにした。


女性はほとんど見かけないので、
きっと奥さんたちは自分のやる事があるのかな?


時間を潰す


という言葉がリアルに感じられて
考えさせられる時間だったなあ。

どの山に登るか

この台詞は、
ソフトバンクの孫さんだったか定かではないが、
起業家の立場で考えれば、真実だと思う。


僕の周りでは最近若い子の起業が割と多い。
ほとんどの場合好きな事と
得意なことをやるのはやむを得ないが、
一定のお客様が支持して
そのサービスを買ってくれなければ
ビジネスにはならない。


果たして好きなことを始めた彼らが
その事に気づくかどうか、
これは、学校でも会社でも教わらない
分野だと思うけど、
まあ一種の経営センスかなぁ。


ビジネスの成功が全てではないけど、
やりたい事にも先立つものが必要と思えば、
やはり
「どの山に登るか」
のセンスは重要ではないだろうか。

人不足と人余り

求人倍率 という指標は、
殆ど無意味なデータだと思う。


日本は今、猛烈に人が足らない仕事と、
かなり余っている仕事が偏在しており、
求人倍率 とは、それらを
無視して平均値を求めたものだ。


事業が衰退し、仕事が無くなったり、
内容が変化することはもう避けられない。
企業ができることは、この変化の予測と
対応する機会(教育含む)提供くらいのものだ。


そういう意味では、
雇用助成金の様な仕組みは、早晩止めて、
ゾンビ企業と
ゾンビ人(社内失業者)を減らす事が、
問題先送りではなく、
真の問題解決であろう。


現実的に仕事がないのに給与を貰うのは
屈辱以外の何者でもないだろう。
早く自分が誰かの役にたてる道を探すべきだ。


コロナ禍で、若手の採用が上手くいかず、
離職も続いているが、一方で、中高年が黙々と
頑張っている会社は危険信号点灯だと思う。


本来の仕事と能力のマッチング
という原理原則に立てば、勤続10年
というのは、相当な事だろうと思う。

労働時間と労務管理

コロナ禍で変わる大きなことは
労働環境だろう。
これはマネジメント
からみると労務管理ということになる。


シンプルに言えば、
毎日会社に通勤して朝礼して
その行動を報告するという一連の
常識が労使双方ともに崩れていく。


会社以外行く場所がない上司がいないので
無駄な残業務ないし、くだらない付き合いも
なくなって良いことだらけにも見える。


問題は、評価制度を使った人材育成である。
上司としての権力に依存せず、
信頼関係を構築して
毎日見えない部下を指導育成できるか、
本気の報告とフィードバックという
高度なコミュニケーション力が求められる。


新しい時代に対応できる上司は果たして
どれほどいるのか?

日本的経営?

日本企業とか
日本的経営という言葉を我々は
何気無く使うけれど、他の国には
無いらしい。


企業戦略は、あくまで個別戦略であり、
日本的という土壌論は、確かにおかしい。


一方で、日本企業には、GEのような
ポートフォリオ経営で成功する企業は少ない。
寧ろ、専業を特化したメーカーなどが強い。


これは、日本人が投資や金融のような
過去をリセットする(ぶち壊す)ことが不得手
だから、と一橋大楠木さんは言う。
確かにそうかもしれない。


大きな変化に際して、過去からの道を
一度考えてから、変化を許容するのであって、
市場に合わなくなった事業を簡単に
ポイ捨てできるわけがない。


そういう合理性というか
効率性の追求が、ビジネス上うまく出来ない
というDNAは、敢えて言えば
日本的 と言えるかもしれない。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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