個性的か?

「個性的」という言葉を僕は
好んで使う傾向にある。

例えば、

ー当社のスタッフは個性的な
 人が多く、その多様性が心地よい

という具合だ。


だけど、本当の意味の個性的とは、
人から称賛されず、承認されず、
そういう事を一切求めない人
だから、実際には殆どいない。


僕自身もここであるいは
スピーチの場で勇ましい事を
いうので、個性的な人だと
思われる時もあるが、実際は
読者や聴取者の声にビクビク
する凡庸な人間である。



大凡個性の主張や
安売りをする人は、
偽物が多いと思う。


負け犬の遠吠えみたいな
人もいれば、単なる不勉強と
いう人も多い。
中には、君はただのわがままだよ、
という笑えない人も意外に多い。


自分の家族の歴史を
振り返り、日本を脱出して
この国を眺めたりする
根気のいる勉強の果ての
消去法に
潜んでいるのが、


「個性」というものだそうだ。



僕も心からそう思う。


今日からニセモノの個性派
ぶるのはやめなきゃ。

共有という今風の言葉

僕はどうもこの「共有」
という言葉が苦手である。

コミュニケーションの代名詞
のように若いスタッフは使うけど、
共有はコミュニケーションでは
ない。

SNSではあるまいし、
人間同士のコミュニケーションは
濃淡もいろいろあって

「そこそこ共感できるけど
 何だか違和感が残る」

「理解できるが、共感できない」

「意味はわからないが、
 何となく腑に落ちた」


というのが普通だろう。


僕にとってのコミュニケーション
とは、同じテーマについて異論が
出てその理由がわかり、理解度
や価値観あるいは感受性の違い
から自分の考えが動かされる時。



全面的な同意や共感は
不気味なだけで、
コミュニケーションとは
思わない。


もし、当社の会議が
そのレベルになったら、
即日止めてしまうだろう。

別の専門家が楽しい

以前にも書いたが、僕は同窓会
への参加率が低くて、幹事に
迷惑をかけるし、器が小さいなあ
と思うこともある。


また、業界の集まりとか
人事の勉強会というものに
楽しめた記憶がない。



所が、実は、知らない事を
その道の専門家から聞くのは、
大好きで、パーティなどで
知り合った専門家から門外漢の
話を夢中で聞くことが多い。



こういう方々とは
その場限りになる事が
殆どだけど、それでもいい。

無理して名刺交換などすると
白けるし、大事な時間が色褪せる。

一期一会というやつかな。
恐らく、知的好奇心は高いが、
酒を飲んで昔話するのは、
あまり楽しめないのだろう。


こんな生活をしていると
孤独で頑固な爺さんに
なってしまうかなあ。

僕なりの1on1

僕の1on1は3つのパターンがある。


ビジネスと部門を任せる3人の
役員とは信頼関係もあるので、
月次報告を受ける、ということが
目的であり、相談があれば聞くし
社長目線でじっくり聞いて、
おかしくなければ、余計な口は
挟まず、任せるようにしている。


部門を兼任するシニアなスタッフ
(と言っても若いが)や若手リーダー
クラスは、適切に成長しているか
どうかの検証が目的なので、
定型報告の内容より、その姿勢を
事実から確認する場だと言える。


全員の強みも弱みもよく
わかっているので、

挑戦しているか?
弱みに向かい合っているか?
人に優しくできているか?

などを感じて指摘して
彼らの未来へ伴走する
事だ。



最後に直接の部下では
ないスタッフとも話す
場合がある。


これは個別目的だから
一概には言えないが、
勇気付けるか、
厳しい指摘をするか
のどちらかであろう。


もちろん前日から心の
準備体操は欠かさない。


個別に会うスタッフ
一人一人を思い浮かべて
おけば大きなストーリーは
自然にできるものだ。

少数精鋭

会社の健全な成長に欠かせないのが、バックエンドのサポートチームだ。

日本では通常「管理部門」と言われるが、この表現は実態と合わないだろう。


当社では、Corporate servicesと表し、略して、CSと呼んでいる。

機能としては、総務、経理以外にITと社内コミュニケーションがある。加えて、熊本のリーダーは、マネジメントサポートも行なっている。

採用と教育は、トップの直轄とすべく、別組織である。

さて、話が戻るが、当社のサポートチームは、とにかく少数でコストパフォーマンスが高い。

元々バックエンドのキャリアが長い僕には、恐らく拘りがあり、それは整理するとこんな感じだろう。

・社内スタッフへの強い顧客思考
・会社をより良くしたいという向上心
・フロントエンドで顧客と接するスタッフへの尊重
・マルチタスクへの高度な事務処理能力
・少数が故に、精鋭にならざるを得ない事。

今年も彼らのおかげで、最高決算と週末の社員総会を迎えることが出来る。


有難や。

プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

最新記事
記事のカテゴリー
リンク
弊社サービス

 

 

 
 
 

サイト内検索
過去の記事(月別)
情報配信:RSS