生産性が低い会社

昨日紹介した加谷さんによると、
日本全体の生産性は、欧米平均に比べて、
大凡 2/3 だという。


そして主たる要因は、社内失業者の存在で、
ほぼコストと化している人材を
放置していることによるもので、
まともに仕事をしている社員の生産性に
差はないらしい。そうだろうなあと思う。


貢献度ゼロまで放置しているのは、
評価制度が機能していない証拠であり、
それは即ち、面倒な人事問題を
先送りしているマネジメントチームと
トップの問題である。


加谷さんは、問題解決力と意欲のない
サラリーマン社長を一掃すべきだというが、
まあ、歴史のある大企業とはこんなもので、
これを仕方ないと思って働く若手の未来も
暗いだろうと思う。


さて、当社の話。


以前書いたように前期は、
一人当たり生産性と全体の営業利益率が
最高となり、これを裏付けるように、
評価会議では、機首の目標以上の仕事をした
スタッフが全体の9割となった。
正に、全員でオールを漕ぐ会社の実現だ。


だがしかし、気を緩めれば、
生産性はすぐに落ちるだろう。
大事な事は、数年に渡りパフォーマンスが
期待値以下のスタッフである。


マネジメントが逃げずに、
その原因と向かい合い、結果責任と能力把握
あるいは適性把握を常にやらなくては
ならない。200人近い全社員の中で、
こういう対象は、4-5人だろう。


生産性の低い大企業は、20人以上いて、
かつ給与も高い中高年だと思う。


健全な経営は、経営者の仕事である。
グローバル経営の常識から逃げてはいけない。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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