ニッポンホワイトカラー受難の時代(3)

 実際に、事務、営業、企画などの仕事の
生産性は、個人ごとにものすごく大きな差が出る。

当社でいうと。20歳代の若手でも、付加価値生産性は
20倍の差があるとみている。これはどういうことかと
言うとトップレベルの子が1日でできる仕事を1か月
かけてもできない、ということだ。
教育や習熟で埋まる話ではない。
根本的な能力の差である。
これは、もう同じ人事制度で処遇できる範囲を超え、
会社が顧客の高い要望に応えようと思えば思うほど
この差は大きくなっていく。
だから、マッキンゼーのような成果物付加価値の
頂点に立つ会社の採用基準は、伊賀さんの本
にかかれるリーダシップが必須になるのだろう。

優秀な子にとっては良い時代だと思う。
給与やポジションが、以前より早くゲット
できるだろうし、成長機会も多いからだ。
でも、こういう競争環境が本当に彼ら
エリートをハッピーにするのだろうか?
僕は疑問である。

普通以下の子たちが、正しい指導に導かれない
場合は悲惨である。平均的な経済力というものは
もう幻だ。日本の99%の企業は、こういう若者に
何も教えないし、便利に使っているだけだ。
本当のモチベーションマネジメントも教育投資も
一部のエリートに集中しているような気がする。

採用、教育も投資活動であり、
その効果測定は、企業の論理だから
やむを得ないが、少なくともカイシャは
未来ある少年少女にとって、人間形成をするような
社会の鏡となるような存在ではなくなるだろう。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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