企業が「帝国化」する(松井博)

アップル、グーグルや、人によってはマクドナルドや
エクソン(ガソリン)等のサービスをタダ、もしくは安価
で使うことにすっかり慣れてしまっている私たちにとって、
この変化がどういうことなのかを鋭く教えてくれる力作で、
読みやすいし、是非ここで紹介したい。

【Winner takes allの時代】

アップル社の例で言うと、エグゼクティブの時給
50万円、中堅幹部は、3万円(これでもすごい!)、
本社勤務スタッフは5000円(世界のエリート!)
に比べて、アップルストアで働くスタッフは1200円
そして中国で製造しているスタッフは200円
という具合だ。

仕組みを作る一部の人と、それを支えるスタッフ
そして私たちユーザの間に大きな差ができているのだ。

ちなみにアップルの現有資金はアメリカ合衆国を上回って
おり、それらから、松井さんはこの企業群を「帝国」と呼ぶ。

【私たちへのメッセージを紹介】

「今までの時代は、良くも悪くも左右を見渡して他人と同じように
していればどうにでもなる時代でした。わかりやすいルールがあり、
それに乗っていれば、特に何も考えなくてもそれなりの生活が
できたのです。

ところが、これからは一部の超巨大企業の中枢に勤務するごく
一部の層が高い所得を維持し、大多数の凡庸な人々は、
彼らが構築したシステムの中で低賃金で使われる時代に
なっていくのです。」

国家が弱体化し、賃金競争が国別教育格差の是正と共に
猛烈な勢いで激化していくのは、いつもの僕の主張と同じ
だし、大きな骨格はWorkshiftにも紹介されている。

要は、普通の真面目な人たちが経済的に没落していく
システムの進行を書いた本なのだと思う。

世の中の常識や親のアドバイスに何も疑問も持たずに生きている人たち。
自ら、学ばず、考えず、「まあなんとかなるだろう」と思っている人たち。

そういう人たちにお薦めしたいと思う。

本の詳細はこちら。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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