人材発掘について
会社を創って、少しずつ、組織を育てていく
という行為を振り返ると、
その肝となるのは、これは、という人材を
見つけて、嫌がる本人を説得し、鍛えていく
という「人材発掘と育成」に他ならぬと
思える。
当社が、曲がりなりにも、なんとかつぶれずに
ここまでこれたのは、この「発掘した人材」が、
コアなポジションで、全力で、仕事をして
くれたからだと思う。
ご存知のとおり、無名な当社に、誰もがうらやむ
有能なタレントが集まるわけはない。いわば、
雑草集団である。そういう中で、どうやって、
光る才能を見出すか、これは、かなりユニーク
なものであり、ノウハウには程遠いが、僕の
やり方は、こんなスタッフに目をつけるところ
から始める。
① 何よりも、誠実であることに強い拘りがある。
② 野心やお金、ポジションへの執着は、少ない。
③ (学歴は別にして)基礎学力が高く、学ぶことが好きである。
④ 正義感や倫理観が強い。
⑤ 見た目には、リーダシップを感じない。
先日、熊本で、新卒入社5年目になり、初めての
リーダ職を拝命し、悩んでいるスタッフと面談した。
入社時の動機、就職活動で培われた価値観を
振り返りながら、「リーダというのは、役割」
でしかないこと、自分自身を変えるのではなく、
また、チームメンバ全員が、100%の満足度を
もつことが目標でもないこと、役割に近づこう
という足掻きから、人間形成に繋がること、
そして、それが社会人の成長の喜びであること、
そんな話をじっくりとした面談だったが、僕自身
久しぶりに、爽快感を感じる面談で、すらすらと
心の思うままに、彼女に思いを伝え、濃厚な価値観
の伝達がおこなわれたように思う。
これも、恐らく、彼女に、先に上げた
強烈なリーダ適性(当社なりの)を
感じたから他にならない。
こういう仕事は、出張の疲れも吹き飛ばす
ような喜びを感じさせてくれるものだ。