強いAI 、 弱いAI
このタイトルは、5/18付日経新聞「大機小機」
のコピーである。
僕は、ご存知のとおり、世界有数のコンピュータ
メーカ(hp)の出身だが、創業に当たって、
諸先輩や同僚からいただいたアドバイスの一つに
「万が一、お前のビジネスが成功しても、
安易に、コンピュータシステムの導入を考えるな」
というものがあった。
そのくらい、投資パフォーマンスは難しく、技術は
日進月歩であり、投資判断の難しいものだという証だろう。
このアドバイスのせいもあり、IT投資に慎重な当社は、
現在、IT投資額を、自前の資金で賄える範囲に
留めており、若いスタッフから見ると、あまり
面白くないかもしれない。
今の「AIブーム」も、あまり踊らされないよう
気をつけている。
この記事にもあるように、人間の知的活動を再現
するような「強いAI」が、数年後登場することは、
冷静に考えて考えられない。
それより、現在、実用化が進みつつあるのは、
「弱いAI」であり、人間が目的を明確にして、
データを与え、学習させ、そのアウトプットを
使って、「生産性を向上させる」ことに
使うのだと思う。
このような理解のうえで、それでも、強力な
「弱いAI」をどう活用するか、を検討する
ことが大事ではないだろうか。