清宮監督
ヤマハ発動機ラグビー部監督の清宮さんは、畏怖し、尊敬する方の1人だ。
この10年でお目にかかった事は数回だけだが、何時も勝負師の匂いを漂わせ、凄味を纏い、例えが悪いが、昔のやくざの親分のようなところがある。
ゴルフや会食などでご一緒させていただくときはいつも緊張と至幸の時だった。
早稲田大学サントリーと言う有名人気チームを率いた後、彼は静岡県のヤマハ発動機の監督となった。
当時のヤマハは、業績不振の煽りで、ラグビー部も下部リーグとの入替戦に出るような弱小チームだった。
強豪チームのような国内外の有力選手を集めず、コツコツと素材を磨いて、4年目の2014年にはチームを優勝に導き、瞬間秩父宮で握手したことが忘れられない。
今のヤマハも、主要な選手は、無印が多いが、清宮マジックにかかると覚醒したように育ち、毎年優勝争いをする。
僕も彼を見習いたい。
選手を選ばず、選手を育てる。
社員を選ばず、社員を育てる。
きっと作りたい会社は、人材面で言えば、清宮さんが創ったヤマハ発動機ラグビー部のような、そんな会社なのだろうと思う。