ミスター執事
フジモリ産業の取締役を務める矢島さんとは、もう知り合ってかれこれ10年近くになるかもしれない。
自社の経営者セミナーに参加いただいて以来のお付き合いだが、当初は、ビジネスというよりは、始めたゴルフに夢中な時であり、教えていただきながら、コースをご一緒する数年で、お互い、スーツ姿をあまり見たことがなかった。
2014年頃会社も苦しく、顧問のような形で、社外取締役就任をお願いして快諾いただいた。以来、役員会や重要な会議には、いつも出ていただき、寄り添っていただいている。
矢島さんは、自他共に認めるミスター執事である。慎重で、思慮深く、リスク管理に長じており、トップの調整役として、目立たず深刻な問題を解決する、という感じだろうか。
陰のように寄り添っていただく永いお付き合いを振返れば、「僕にないものをもっている」ということにつきるのだと思う。
それは、我慢強さ、という言葉に集約できる。仕事も、ゴルフも一緒。
僕も早く我慢強い人間になって卒業しなければ、と思いながら未だに多忙な矢島さんに甘えている日々である。