パソコンは隠れ蓑
新入社員も仮配属されたオフィスを見渡せば、ほぼ全員が背中を丸めて、怖い顔でPCと向き合っている。
異様である。
情報がIT化されたのだから、昔紙と格闘していた業務は、まあわかる。
だがしかし、総合職スタッフの仕事の中心は、「コミュニケーションと思考」のはずだ。
大声で電話していたり、隣のスタッフと議論している一部のスタッフは、数字を稼いでいる優秀なスタッフだ。
ほとんどの子は、会議というとパソコン抱えて会議室に向かう。何と形式的な仕事だろう。
思考業務、コミュニケーション業務。本来この二つの業務中の表情は口を開けてボンヤリしているか、知恵と根拠の交換というコミュニケーションで前頭葉がよく動き、明るい表情のはずだ。
故に、僕は、パソコン前に齧り付く子は、頭を使えず暗い子なんだと思う。
最近は、会議の場にもPCを持ち込み、顔を上げない子もいる、カチャカチャとキーボードを叩く音が煩くて追い出したくなる。
PCもMSツールも思考業務の隠れ蓑である。
勇気を持って、紙と鉛筆で1時間考え抜く訓練も必要かもしれない。