自分の適性
自分がどういう職業や業種に適性があるのか、若い人たちの最大の関心事だろう。
若い時は、可能性が無限に見えるものだから、人は本来の強みが活かせない目標に向かいがちである。
例えば、人に上に立つリーダーには向かないのに、そういうポジションに固執してしまうのは、人事制度がそれを促していたり、上司や先輩が、そういう指導をするせいもあるだろう。
適性のある仕事をすると長続きするし、そうでないと苦しむことが多い。
こういうキャリアの悩みは、もがき苦しむ中で、悟る様な瞬間があるものだ。
僕の場合、前職で、出世頭の同期と自分を比べた時に、「敵わないなあ」と思う時があり、別なキャリア(企業)にシフトした。
それが合っていたので、その後20年何とかやってこれたのだと思う。
無理して出世競争に踏み出せば、多分苦しみ、無理をしたはずだ、という事が今になってよくわかる。
「この道はどうも違うなぁ」と感じる力は、フレキシビリティーなのか、自己客観視なのか、何なのだろう。