とめどなく囁く(桐野夏生)
この小説は凄い。
主人公は41歳の女性、主人が、海上で忽然と行方不明になり、見つからず7年後72歳の資産家と再婚し、伊豆葉山の高級住宅街に住んでいると言うところから、物語は始まる。
彼女を取り巻く、家族や友人達の個性がとても強い味付けになっており、読み手は引き込まれる。
既に数人の女性に勧めたが、例外なく夢中に一気読みしたと言う。
そうだろうなあ。
桐野夏生さんの著作は出ると直ぐに買い求めるのだが、その中でも最高レベルの力作だと思う。
同時に、単純で鈍感なおっさん代表として、密かに感じることも多々あった。
平成最後の本として強くオススメします。
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