「普通」は大敵か?
落合陽一さんは、「現代の普通」は、近代に「発明されたシステム」だから、何れ新しいシステムに置きかわり、「普通が普通でなくなる」というような事を言っている。
確かに歴史を振り返り、ヨーロッパに行けばフランス人権宣言やイングランド産業革命が君主制に変わる新しいシステムを創り、「普通」を大きく変えた事がわかる。
技術的には、その20倍のスピードで、変化が進んでいると言われるが、日々の仕事で感じることは、実に旧態依然としたシステムの中で一喜一憂するビジネスマンの毎日だ。
当社が展開する採用ビジネスにおいても、現代システムで最も制度疲労の激しい、新卒一括採用というものに依存して数十年変わらない。
それは、変わりたくない採用強者たる大企業とそこで収益をあげる人材商売加えて不勉強な学生と大学によるものだろう。
そういう僕も、このような評論家気取りの一方で、旧システムに大きな投資をしているのだ。
変化の渦中とは、それはそれで誠に面白い。