親父の教え

亡くなった親父は、物静かで
穏やかな人で、僕に対して、
あーしろ、
こうしろ、
というような事は
ほとんど記憶にない。


ただし、時代柄勉強が好きなのに
戦争もあり、家族も貧困で、
旧制小学校しか学歴がなく、
それが、職業人生の悔しさに
繋がったようで、大学に合格
した時は、とても喜んでくれた。

一方で親の責任は高校卒業まで
という考えを実践し、入学金も
学費も生活費も全て自分で
なんとかしなさい、という
点は揺るがなかった。


親父が、人生に意見をしたのは
職業選択の時で、単純な理由で
教員になろうとしていた私に


「若い頃から先生と呼ばれる
用ではダメだ。本当に教育に
高い志を持つのであれば、社会で
修行を受けてからでも遅くはない。」


最初で最期のこのアドバイスを
素直に受けて良かったと思う。


20代は修行で良いと思う。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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