南アフリカ戦観戦記

日曜日も、満員の東京スタジアムに

でかけた。国民的スポーツとなった

ラグビー観戦には、ジャージを着た

渡辺謙さんも、ベイスターズの

ラミレス監督も見かけた。

 

さて、試合は、ご存知のとおり、

周到な準備を重ねて、フィジカルで

圧倒したスプリングボックスの前に

なすすべもなかった、という印象だった。

ビデオで振返ると、意外と善戦していたのが

わかったけど、疲労も蓄積し、キレもなく、

ハーフタイムで一試合分の体力を使いはたした

ようにも見えた。

 

相手のスクラムハーフ デクラーク選手は

身長172センチの小柄だが、鎧のような筋肉で、

ものすごい運動量と試合をコントロールする

チカラ、それにスピードとタックル力全てが

完璧で、ため息がでるほどだった。

彼は、このマッチのベストプレイヤーだ。

 

加えて、相手の両CTB(センター)の

ディフェンスも見事だった。日本の両ウィング

を止めたのは、ほとんど彼らのタックルだった

ように見えた。

 

後半10分で勝負の行方はほぼ見えてきたが

日本も、寝ていたりサボる選手はおらず

最後まで、全選手がハードワークし続けた

ことは、本当に素晴らしい。

 

 

最後に、僕の周りに大勢いた

南アフリカのファンの方々が、

ノーサイド後、握手を求めてきた。

 

 

「Good game! Good try!」

 

 

握手にテレながら、妙にうれしかった。

 

 

ニュースによれば、稲垣選手に危険な

タックルをしたムタワリラ選手

(南アフリカでは英雄的存在)が歩み寄り

「悪かった」

「いや、故意じゃないのはわかっている

 それよりも、優勝してくれよな」

という会話があったらしい。

 

ノーサイドは、

本当に美しい

ラグビーの文化だと思う。

 

プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

最新記事
記事のカテゴリー
リンク
弊社サービス

 

 

 
 
 

サイト内検索
過去の記事(月別)
情報配信:RSS