再び「日本社会のしくみ」

しつこくて申し訳ないのですが、
また小熊先生の話


最終章は、正に目から鱗である。
以下引用を意訳してご紹介




・全ての労働者を「社員」
 として扱う平等感
・中高年男性の長期雇用と年高賃金
・高学歴女性の排除
・学歴競争の激化
・大企業と中小企業の労働条件の差別

これらは、先進国の中でも
ユニークで日本独自の慣習であり
それは社会全体が、メリットも
デメリットも含めてガブ飲みし
選択した結果である。


ところが、 国際環境と技術水準により
大きく変わろうとしている
日本の社会常識は機能不全に
陥り、新たな社会合意を求めている。


社会のしくみとは

「行動あるいは慣習の束」である。

利害と合理のゲームだとも言える。
目的と優先順位の中で
新たな問題を内包した一体の
ものである。

成果主義導入の失敗に
見られるように一部の層の
利害だけで導入しようとした
仕組みは、互い失敗に終わる。



僕は今まで、
人事制度というものを
もっと単純に捉えていたけど、
やはり経営のシステムの一環であり
常にトレードオフであることを
深く深く理解できたのは、
この本を繰り返し読んだおかげである。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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