額に汗して稼ぐ
些か使い古された言葉で
あるが、まあ経営者としての
僕の原点のようなものだ。
濡れ手に泡
の世界の人達も随分
知っているけど、尊敬すべき
人はいないし、大量消費の
裏で無理を重ねて、
実は寂しい人生を送って
いるようにしか見えないし
大概カラダを壊す人が多い。
理由は良くわからないが、
この労働観は、人の幸福論と
強く関係しているように思える。
バブル全盛の時代僕のいた会社は
実直そのものであり、僕自身も
夜の赤坂や六本木など見たことも
なかったから、なんの恩恵もなく、
寧ろ、深夜残業後タクシーが
捕まらず、苦労したくらいだ。
だが、それで良かったと思う。
濡れた人達は、例外無く
心を痛めたからだ。
経営者には、誘惑も多いし、
痛い思いも経験した。
相談すべき人の意見に耳を傾け、
自分の原点に帰って、
大きな判断ミスを犯さない
事も大事な務めだろう。