幸福論(バートランド・ラッセル)
ラッセルは、イギリスの大哲学者で、
ベトナム反戦運動、
反核運動などでも知られており、
確かノーベル平和賞を受賞
したはずだ。
この作品は、90年前に書かれた
名著で、読むのを怯んでいたが、
意外に、優しく読めた。
現代社会での人間は動物のように
衣食住満たされても幸福になれない。
取り立てて不自由のない生活を
送る我々が満たされないのは
何故か?
このボンヤリとした
不幸の空気を分析していく
そんな内容である。
彼は最後にこの不幸の
元凶である
「退屈」の反対は、
「快楽」ではなく、
「興奮」である、
と説いている。
僕はこれに大層驚き
雷で撃たれたような
強い強い学びになった。