経営者が考える人事の難しさ

 高名な経営者が死ぬまで極められなかった
と苦しみ続けるのが人事という仕事の本質
であろう、例えばヤマト運輸の小倉さん、
土光さん、稲盛さん、丹羽さんなど早々たる
人たちの書物に接するとその葛藤が手に
取るようにわかるものだ。

ところで、人事部門というところの役割は
上記の中でどういうものだろうか。僕が思うに、
仕組みやシステムで、マイナス部分をなくす、
ということではないかと思う。

例えば評価制度を企画し、策定して、実行する
ということは、全体としてのパフォーマンスを
上げて、組織力が上がるように見えるが、
そうではない。一定レベルのチカラを発揮して
コンペチタに見劣りしない組織力を持つ、という
ことが限界だと思う。

本来の人事というもの国宝級の職人芸に
近いもので、そういう人誑しが、狂気のような
気持ちで、何かを興して、それに魅せられた
人たちがついていき、実現してしまう
というものだろう。つまり仕組みはこれをカバー
することはできても、人が働くエネルギーには
なりえないのだ。

だから偉人達の書物には、「こうあるべし」という
ようなものが意外と少ない。だれでもできることでは
ないからだろう。

だから、トップが部下にこの暗黙知を教えることも
また難しいのだ。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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