ナイスガイ

先日も書いた「枯れ木も山の賑わい」について

正直に言うと、当社は、新卒採用中心で、
競争を是として運営しており、その社風は、
従来の日本企業というよりは、ベンチャー色
あるいは、外資系っぽいところがあるかもしれない。
オープンでフェアかもしれないけど、ギスギス
したり、疲れてしまうこともあるだろう。

競争の原理は、評価システムであるが、一方で、
当社の人事担当副社長は、自ら採用したスタッフ
の可能性をとことん信じたマネジメントをやる。

いろんな事情が重なって、上手くパフォーマンスが
発揮出来なかったり、精神的にダメージを受けたり、
体調を壊して、休んだりした場合、現場のマネジメントから離して、
彼女が直接担当することも多い。

特に、中途採用で入ってくる30歳前後のスタッフは、
ほぼ例外なく、上司からフィードバックをもらったことがなく、
育てられていないので、新卒初年度から厳しく
育てる当社では、慣れるのに時間もかかり、上手く
いかないことが多い。

一昨年入社した彼も、そんな一人で、不運も重なり、
ミスを連発し、ダメージを受けて、2か月ほど入院
ということになった。当時の評価は、厳しいもので、
普通、そのまま離職に繋がることも多い。

ところが、副社長は、病院に通い、彼の言い分を
聞き、彼を理解し、そのパフォーマンスが彼の実力
ではない、と考えたようだ。

医師も、本人も、復職はすっかり諦めていた様なので、
大変驚いたようだが、退院後、まずは、
管理部門でリハビリということになった。

当初は、僕の来客のお茶出しもやってくれて、
太い手で、コーヒーが出てくると、お客さんも
ぎょっとしたようだが、それから数カ月、
今では、チームではなくてはならない存在になったようだ。

朝のラジオ体操も彼がリード。
どんな仕事でも嫌がらずに、率先行動するらしく
チームでも現場でも、人気のようだ。


まあ、これは小さな成功例だが、要因は何かと考えると、
スタッフを心から信じるマネジメントと、
経緯や評価など思うことはあるだろうけど、
おくびにも出さず、腐ることもなく、
どんな仕事でも受けようとする彼の
明るい行動力であろう。


何より、若手への良い教育になるはずだ。


先日昼飯を食いに行ったら、「近い将来リーダーを
やって、若いスタッフの役に立ちたい」などと言うので

「お前のような頭の悪い、勉強しない男はダメだ。
 人柄だけで、仕事をしているようではだめだ。
 今すぐ勉強せい!」

と一喝しておいたが、案外、良いリーダーになるかも、
とも思う。

まだ若い彼に枯れ木というのは、失礼極まりないが、
とんがった当社が上手く成長するときに、とても
貴重な人材になるに違いない。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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