数字と妄想
社員数が100名強くらいの中小企業の経営マネジメントを
本質的に指南する人なり、本なり、コンテンツなりというのはあるのだろうか。
「我こそは」というコンサルタントの方は多いだろうが、僕は信用できないなあ。
毎週報告される経営数字が適切であり、
これを目を皿のようにして熟読する時間は必須である。
それに加えて、組織図を眺めて、人材が本当に活用されているのかどうか、
先の数字と見比べながらいろいろ考える。
こういう時間が、毎週3時間くらいはいるかな。
さらに当社は人材が全ての資産だから、
彼らの顔色とオフィスの空気を感じるのも、経営者の仕事である。
東京と熊本に分かれたのは、この点が厳しい。
毎月2回宿泊込みで行くので、相当の移動時間もとられるが、まあやむを得ない。
僕は、去年くらいから、この3つの要素が頭の中で結びつくようになった。
オフィスの空気が悪ければ、組織のパフォーマンスは落ちているはずだし、
しばらくすると、経営数字にも影響するものだ。
言うなれば、数字と妄想のマネジメントで、
こんなことを書いてある書籍にはお目にかかったことがない。
普通は、市場調査から始めて、競合分析、戦略策定、
そして、かっこいい人事戦略と続くんだなあ、これが。
経営したことがない人の教科書(頭の構造)は多分こうなのだろう。