予算案から考える
国の予算が、一般会計で過去最高となる
という記事がでている。
当社のような小さな会社でも、不思議なことに、
費用というのは、ちょっと緩むと簡単に増えるし、戻す
のが大変だ。こういう管理業務は目立たないけど、大事な
仕事だと思う。
僕が思うに、最大の固定費は、東京でのオフィス費用、
そして、採用、教育費用。
マネジメントの腕で、パフォーマンスが大きく動くのが
人件費である。
私の経験値からの予測だが、知的業務の生産性は、
同じ大卒でも、4倍の差があり、安定した運用業務でも、
改善業務を含めると、2倍の差がある。
しかし、賃金差は、その生産性のせいぜい20%
ほどであろう。不公平な話だ。
当社は、機会を与えて、どんどん挑戦させるが、
一定の差がつくと、モチベーションの低い子から、
辞意を感じるようだ。
働く日本人のホンネが、如何に、結果平等を重視し、
機会平等が如何に口先だけか、よくわかる。
ところが、ここは、シリコンバレーではなく、
東京である。
東京で、正しい競争(差別の無いfairness)と、
それにかける時間(大企業は、ゆっくりできる体力がある)と
組織の安定感(みんなが安心して居場所が有る)を三法両立する
ことが、経営の妙味である。