達成感と安心感
これが、僕の性格の暗さか、やっている事業のせいか
よくわからないが、「達成感」という言葉に常に強い
違和感を覚える。
20歳代は、地味な事務屋だったけど、それぞれの
仕事に締め切りもあり、目標も数字で明確だったから、
「達成感」はあったのかもしれない。
仕事が一段落したら、みんなで一杯、みたいなことも
よくあったと思う。
でも、営業会社でよくありがちな、
「受注おめでとう!!」というような気持ちには、
なかなかなれない。そもそも、受注時点では、お客様も
当社の担当スタッフもむしろ不安で一杯であり、
お客様を喜ばすのは、これからだ、と気合が入る
タイミングである。
お客様の期待値を超えたからといって、誰かが
拍手をしてくれるわけではなく、「ありがとう」
の一言が支えになって、がんばれるビジネスだと思う。
そう考えると、達成感よりは、お客様の安心する顔を見て
ほっとするような「安心感」のほうが適切な気がする。