憲法と法律
憲法論議が盛んである。
第9条や集団的自衛権(弱い国が、不法な交戦権
かた自国を守る個別自衛権が行使できずに使う
権利)の議論が中心だが、そもそも憲法とは
何だろう。
国家が決めて、人民が守る普通の法律と違い、
人民が、政府の暴走を抑えるために、ある
約束を書き込み、守らせるためのもの、と
解釈できるか。
アメリカがイギリスから独立するきっかけとなった
租税権から、人民を守るために生まれた合衆国憲法が
その原型、国王の支配を離れて、人民の代表である
議会が、政治を司る共和国体制は、ナポレオンの活躍で
ヨーロッパや日本の憲法の標準版である立憲君主制を
作り上げた。
つまり、私たちが、政府に何を守らせようとするのか
が憲法論議である。敗戦による連合国(アメリカ)が
作ったという手順や、自衛権のない日本をいつまで
アメリカが支えられるか、ということもあるが、
平和ボケした私たちが、本当に考えるべき問題である。