安月給の不思議

 不思議なことだが、ホンネで

「いやちょっと、この働きで、この給与は

 貰いすぎでしょう」と思っている状態は、

 そう長く続かない。ただのラッキーだ。


僕の職業人生を振り返ってみても、いつもお金が

足りなかった。給料日から、1週間もすれば、

外食も我慢して、食堂で、210円のまずい

カレーライスを食べなければならないのは

何故だろう?といつも思っていた。


お金持ちになりたい!

親が資産家なのは許せん!

なんていつも思っていた。


銀行に行った同期の仲間たちは、4年目から

信じられないほどに昇給したけど、地方勤務と

激務と気の使いすぎで、幸せには見えなかった。


「時給で言ったら、僕らのほうが高いよね」

 が安月給の僕らの口癖だった。

(といっても、ボーナスは、高額だったけど)


給与の増加は、いつも何かとのトレードオフで

あったように思う。

時間、勉強、忍耐など、超えなければいけない壁が

次々に現れて、必死に超えるたびに、給与が後から

着いてくる。

これは、本当だ。

そして、この順番が極めて大事である。


つまり、付加価値が上がったことを証明して

初めて、給与がついてくるのだ。

この鉄則は、安定してくずれない。


そういう意味では、転職における昇給は

疑ったほうが良い。

付加価値があるかどうかは、仕事をして

みなければわからないはずだが、それでも、

給与を求め、それに応じるマッチングは、

結果がでなかった場合や、不要になった場合

の態度は、それはそれは冷たい。


人材紹介会社は、

「転職で年収がXX%アップしました」

と宣伝するけども、数年後の幸せ度合い

には、興味も関心もない。


実は、この世の中、「お金の働き」から考えると

だれもが、みんな少しお金が足らないように

できているのだ。

「お金をもっと稼ぐために、もっと働かなきゃ」

と思わせるように、できているといってもよい。


だから、構造的に、「楽して儲ける」のは、

おかしいといえる。

こういうことがわかると、余計な不満を

抱えて生きる必要もないのだけどな。

プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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