任せて教わる
実質的に、初めて、マネジメントをチームで行う
今期は、いろいろ感じることが多い。
任せたマネージャーは、まだ若く、未熟なことも
あるが、その「責任感」という意味では、強烈な
ものがあり、僕らの信頼関係を築いている。
まあ、この部分は、それぞれだが、マネージャの
昇格要件だから、みんな持ち合わせていないと
困るだろう。ただ、その責任感というと、人格的な
ものに感じるかもしれないが、これを能力で分解する
と「一定の挫折感に裏打ちされたストレス耐性」があり、
この部分が、発揮できるようになる若手は、少ない。
僕の経験でも、10%くらいの確立だから、
人材に恵まれたということだろう。
さて、任せて、見ていると、いろんな発見があり、
自分より、明らかに優れているなあ、と思うこと
もある。
最たるものが、スタッフを理解し、許容しようという
姿勢である。まったく持って、辛抱強いなあと思うし、
部下が心底信頼しているのを感じる。
僕は、もっと自我が強く、自分の価値観と合わない
スタッフを矯正しようとしたり、排除したりして
きたので、まったく頭が上がらない思いだ。
当社のリーダー人事も、当然、マネジメントの決裁
事項ではあるが、実際には、スタッフの声の総評
に近いとも思う。
人のために、時間を使える、
付き合ってくれる、というような言動は、
長期的に安定して誰にでもできることではないから、
スタッフには、よく見えてしまうものだ。
これらの強みが
「部下に嫌われたくない」というホンネの心理に
負けないように、「マネジメントの役割」を教える
のが、僕の仕事であろう。
強みを消さずに、伸ばすのに、まだ数年かかるだろうなあ。