失敗が怖い
ここ数年の若手には、特に、優秀な子に
その傾向が強いように思う。
でも、まあ、そうだろうなあ、と思う。
「失敗しなけりゃ、成長もないだろう!」
とほえてみたところで、それは、結果論。
だれでも、失敗して、恥をかいたり、
叱られたり、始末書を書いたりするのは
好きなわけがない。
一方で、こういう繊細な子には、上司として
確信と愛情を持って、育てることが難しい。
どうしても、「大丈夫だよ」などと
自分でも、不似合いな台詞を使って、
落ち込んで、青白い顔をした目の前の
子に、厳しいことを言うのは、難しい。
すぐパワハラという解釈もやっぱり怖い。
社会人として、失敗と学びの数は、絶対必要だ。
勇気をもって、挑戦すれば、当然の帰結であるし、
挑戦しなければ、才能を活かす機会が失われ、
凡庸な大人になってしまうのは、ちともったいない。
失敗を避けて、無難に社会人になった彼らに
この真実をどう体感させるか、なかなか
悩ましいテーマである。