人事は管理部門から脱却できるか
これは、Harvard business review今月号の
タイトルである。その中に、GEからLIXIL副社長
になった八木洋介さんの寄稿があったので、紹介
したい。
いくつかの点で、私の考えとは違うなあ、
というところもあるけれど、彼の一貫した
以下の意見は、そのとおりだと思う。
・人間を点数で計ることに無理がある。
点数化は、評価者の怠慢で、それに代わるものは、
徹底した議論であり、そこに一定の主観が入ることは
やむを得ない。
私も、創業以来、シンプルな人事制度と、マネージャによる
徹底した共有と議論によるランキングミーティングで評価を
決めてきた。そこでは、僕が、指示をすることはほとんどない。
マネージャーの納得感が一番大事だからだ。
ちなみに、GEの9ブロックは、導入を試みたが、
難しいなあ、と挫折した。あきらめずに、挑戦したい。
もうひとつ紹介。
・人事プロフェッショナルになるために最も大切なのは、
「自分自身を知ること」である。
ハートのあるコミュニケーションから、
人を動かす(ストーリーテラー)には、必須である。
これは、マネージャーにも共通するけども、人の上に立つ人ほど、
謙虚で、誠実であるべきで、これが、自尊心を抑制し、人の違いを
許容する器につながるからだと思う。