目の前のことに100%取組むこと
このタイトルは、昨日ラグビー五郎丸選手が、
母校早稲田で、学生に講演をおこない、その際
の質問に答えた内容だ。
たまたま、夕べは、当社の若手ホープ二人と
会食を共にして、彼らのキャリアをいっしょに
考えるという時間をもった。
昔の自慢話(?)は、封印している僕にとっては、
珍しく、ほとんどの時間を、僕や仲間のキャリアの
歩みを話す、という場となった。きっと退屈
だっただろうなあ、と思う。
しかし、実は、そこで、話した要点は、
まさに五郎丸選手と同じ話だ。
キャリア上「成功」と呼ばれる答えを探し、
そこへ最短距離で、向かえる若者は、一握りで
実力も、運も、相当高いレベルだ。
今の五郎丸選手のように、社会人10年ほどは、
馬鹿みたいに、目の前のことを100%やったほうが、
「自分のすすむべき道は、多分これだな!」
という発見につながりやすい。
僕の時代と今の若手の違いは、会社に依存できない
ことが大きいが、まあ、最初の10年は、どこの
会社でも、そんなに影響はないはずだ。
因みに、五郎丸選手は、早稲田に入学したときに、
「10年に一度の逸材」といわれたが、その後、
いろいろあって、日本代表からもはずれ、不遇の
時があった。だけど、彼は、その環境から逃げずに
(部活動を縮小したヤマハに残り)
自分の選択を全うしたことが、一つのポイントではないか。
さらに、代表に復帰した際、エディー監督は
「普通の選手だった」といい、清宮監督も、
「ワールドカップで、世界レベルの選手に化けた」
と話している。
ということは、
200日にも及ぶ、宮崎合宿で、朝の6時過ぎから
猛練習が「目の前のこと」であり、そこで、
「100%取組んだこと」
が、今の彼につながったと信じる。
そう断言するのは、
彼ほどの有名人ではなくとも、
僕の周りの成功者に例外はないからだ。