安心組織から信頼組織へ
先日ご紹介の著作の中に、表記のような
面白い表現があったので、ここに紹介したい。
「安心組織」とは、高度成長時代の大企業を
例に言えば、終身雇用や年功序列を武器に、
会社への安心感を社員に伝え、社員も会社に
おんぶにだっこ状態をつくり、何でもやります、
という働き方をさせるシステムを言う。
人事部の仕事は制度維持であったという。
中小企業では、システムまでいかないが、
家族的経営を標榜するなど、近いものは
あったのだろう。
これに対して、「信頼組織」とは、組織内の
個人と個人が、信頼をベースに、対等な関係で、
最大の貢献をしあうシステムで、やはり、
ベースは、直属上司の力量にかかるだろう。
私がまさに目指す会社像も、この信頼組織
であり、これが一体システムなのか、属人的
なチカラなのか、そのイメージも曖昧だが、
多分後者ではない。
ポイントは、若いリーダー育成にあると思う。
こういうリーダーの素養を見抜いて、
育て、花開かせることは、日本にノウハウがない。
ついつい、我々は、大学や前職の有名度、
英語のスキルや資格などに評価を左右されるが、
今までにない「信頼組織におけるリーダー」を
採用、育成することが、使命感だと思う。