日経新聞「経済教室」遠藤乾
「EUは生き残れるか?」
シリーズの二回目の今回は、北海道大学教授の
遠藤乾さんの原稿。
テーマは、グローバル化、国家主権、民主主義のトリレンマ。
現在社会の最も深刻な政治、経済のファンダメンタルイシュー
について、論じた内容であり、読み応えがあり、明快である。
当社では、この記事を、リーダーの勉強会に使おうと思う。
グローバル化の進展で、途上国・新興国の労働者と先進国の
上位所得者1%が潤い、先進国の労働者の平均所得以下の
人々が沈む、という現象を解説している。
オーストリア大統領選挙(第1回)、
イギリスのEU離脱、
アメリカの大統領選挙など
も、この現象だと説明している。
日本で、せいぜい、自民党VS野党
という状態なのは、移民に仕事を奪われて
いるわけではないし、自由で安心な生活が
凡そできているからだろう。
このとても大きな問題は、
どちらかの層の代表として、声を大にしている
だけでは、解決しない。
三つのファンダメンタルをどう動かしていくか
の世界レベルの発想と行動力が、求められている
のだろう。
一方、私にできることは何か?
日本が、いずれ、移民を受け入れ、
イギリスのようになったときに、
この世界で、自律して生きていける
若者を一人でも多く、輩出していく
ことだと思う。