全世界史Ⅰ(出口治明)
正直に言えば、司馬遼太郎の歴史小説と
NHK大河ドラマで、歴史(日本史)を
知ったかぶりをしていた僕が、この本を
読む決心をしたのは、出口さんの前書きを
読んだからだ。
ー昔の歴史には興味がない、現代史こそが大切だ
という人がいます。しかし、僕は、こう考えます。
人間が赤ちゃんから大人になるのと同じで、時代も
急に大人になったわけではない。積み重ねられた
歴史を学んで初めて、僕たちは、立派な時代を
つくれるのではないか。
また、こうもある。
ーそもそも歴史に現れる出来事は、眼の前の
現象だけ分析しても理解できません。
全体がわからなければ、部分を持つ意味も
わからないからです。つまり、人間の歴史の
中に、日本史や中国史といったものが、孤立して
存在するわけではありません。人間には、たった
一つの歴史があって、その大きい枠組みの中に、
それぞれの地域の歴史があるのだと考えます。
この本は、原則正座(実際には、できないので
机の前で、姿勢を正して)で読んだ。
これだけの知識量をわかりやすく語っていただく
出口さんに、敬意を表したかったからである。
皆様、
年末年始にじっくりと如何ですか。
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