短時間正社員
東京大学 川口大司教授執筆の「経済教室」
(1月19日付 日本経済新聞)
は、なかなか興味深い内容だ。
彼の主張は、低学歴者の底上げ施策だ。
20歳代男性の労働者の5%は、
中学卒(高校中退が半数強)だそうだ。
かれらの就業率が低下している事実をあげ、
その要因は、グローバル化と通信技術の進歩
により、低技能労働者の需要が減ったことにある。
問題は、これらを放置すると、米国、英国に
見られる様に、社会の不安定や、保護主義化を
招く点だ。
もう一つは、女性の能力活性化について。
読解力、数的思考力は、男女差がなく、
むしろ女性の優位がデータから示されているが、
日本国内において仕事(業務)上、女性に対する
このようなスキルの利用度が、男性に比べて、
圧倒的に低いという事実だ。
この要因は、男女間性別役割分業意識の強さと、
結果として、非正規社員化する女性労働力だと
指摘する。
当社は、出産後、短時間で働くスタッフは、
就業規則上、有期期限の契約になることが
多いが、よく考えてみれば、おかしな制度だ。
一定のスキルを持ち、業務を担当するレベルに
ある彼女たちが、差別をされるのは、根拠がない。
これも、やはり、差別意識の現われなのだろう。
出口さんにも、「男女で違うと考えること
そのものがおかしい」と言われた。
短時間勤務正社員を考えても良い
タイミングであろう。