仕事の報酬は仕事
これは、言い古された言葉だが、
若い人材の指導育成には、今でも
通ずる名言である。
若い頃は、経験がないので、
「そういうものか。」
と無我夢中で、働けることが多い。
問題が起きるのは、リーダーなどの
役割や肩書きが突き出す中堅以降
である。
気がつくと、小さな役割や肩書きに
「プライド」が絡みついて、いつの
間にか、仕事以外の報酬を望む
ようになる。
給与やポジション、会議参加や
座席まで、いろんな飾りを欲しがる
のが、人間の性でもあろう。
プライドつまり自尊心の
高い人は、初級管理職で躓く
このパターンが多い。
そういう人は、大抵、自己中心性
と自尊心の高さが特徴だ。
こうした
彼らの自尊心を粉々に壊すことも
トップマネジメントの役割である。
年齢を重ねれば重ねるほど
難しい自己変革を、その人に寄り添って
行う人材育成は、誰にでも出来る
仕事ではないからだ。