情報氾濫のわな
歴史上今ほど、「情報」が氾濫し、軽くなった時代は
ないだろう。トム・ハンクス出演の「ザ・キューブ」にも
描かれているが、情報獲得とパワーが結びつきすぎて、
少し怖いなあ、と思う。
主なサイトには、クリック数の多い情報が常に
表示される時代だから、ネットは、商業ベースでは、
強力な武器であろうが、人間の幸せからは、
段々ほど遠い時代になっているように思う。
学びの大切さはいろいろあるが、やはり、
1次情報に触れることに尽きる。
1次情報とは、実際に現場に行って
自分の目で見て、感じること、あるいは、
地味な実験や分析から、新しい理論や考え方を
導き出した原典たる書籍を読むことではないだろうか。
いずれも、コストがかかり、時間もかかる。
逆に言えば、時間やお金の使い方の問題だ。
この数年の学びは、情報格差と、経済格差は、
確実に関連するなあ、ということである。
将来ある若手にこれをどう伝えるべきか、
とてもよく考える毎日だ。