抵抗勢力
オフィスにいる日のランチは、
近くの蕎麦屋に行くことが多い。
たいてい一人だから、カウンターに座ることになる。
横並びで座っている人たちを何気にみると、
スマホでゲームをやっている大人が多い。
おっさんは、
蕎麦が茹で上がる5-6分にゲームかよ、
アホかお前ら、と内心毒つくが、
そもそも、圧倒的に時間の
使い方が違うことに唖然とし、自分は、
もしかして、古臭く、世の中やゲーム会社
の抵抗勢力かもしれない、と寂しくも思う。
先日読んだ小説では、落ち目の出版社編集長が
同じように、時間を奪われたメディアの集いで、
小説を読んで、自分に肥やしをやる人が減り、
快楽を求めて、何の肥やしにもならない
ゲームに、「時間」を奪われた、
と嘆くシーンがあったが、読み手としても
嘆かわしい。
が、世の中の流れは変わらない。
変化というものは、過酷だなあ。