これからの世界をつくる仲間たちへ(落合陽一)
この人は、やれ天才だの、
魔術師などの騒がれているが、
一体どれほどの人が、彼の発言や仕事を
理解しているのだろう?
失礼だけど、ほとんどの人は、分かったふり
をしているとしか思えない。
僕も、スタッフに薦められて、いくつか
SNS上で講演や対談を観たが、正直さっぱり
わからなかった。
だがしかし、ただものでないなあ、
とか、部分的に凄いことを言う人だなあ、
と思うところがあり、理解できないことに
忸怩たる思いをしていた。
この本も、正直言うと、3回も読んで
最後にマーカしながらようやく、
自分なりの理解ができたという感じだ。
結果、やっぱり、彼は凄いということがわかった。
中学生の頃から、ニーチェやエーリッヒ・フロムの
ようなドイツ近代哲学が好きだった、というくらい
だから、心酔する出口さんや丹羽さんのような読書量
なのだと思う。また、テクニカルにも、あらゆるものを
分解して、「その仕組み」(彼曰く魔術?魔法?)を
知りたい、という好奇心は、特異なものがあるのだろう。
親父も凄いが、息子も桁外れ、ということか。
まあ、とにかく桁違いの勉強力と思考量から、
世の中が、コンピュータとネットの力を得て
どう変わっていくかを、かなりリアルに書いて
くれており、漸く理解してからの納得感は、
とても高かった。
しんどかったけど、読んだかいがあった。
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