ダメだった過去を忘れない
先日紹介した元上司宅への訪問時の会話。
脳の病気で、前日のことも忘れてしまう、
という彼の言葉が信じられないほど、
数十年前の話に花が咲いた。
「お前は本当にダメな奴だったなあ」
「はい、大変お世話になりました」
「なんでそんなに頭が悪いんだ」
「すいませんでした!」
「お前の指導は本当に苦労したぞ!」
「ありがとうございます。おかげさまで、
今は、社員に偉そうに指導ができるまでに
なりました!」
事実、この東大出身、朝日新聞を辞退して無名の
hpに入ってきた鬼上司は無茶苦茶優秀で、怖かった。
彼の顔を朝見るだけで、胃が痛み、それ以来傷の
消えない十二指腸潰瘍は、戦利品のようなものだ。
26-30歳くらいの4-5年、ITシステムと人事法令
それに、できる人たちに「事実と論理」で話すことが
全くできずに、暗黒の時代を過ごしたことは今となって
は貴重な経験だ。
師匠と会うと、背筋が伸びて、
昔のダメビジネスマンの心情になれる。
決して、できるエリートではない、
過去の事実を改めて思い出すことも
結果としてはとても貴重な経験だったようだ。