「西洋」の終わり(Bill Emmott)

今回のヨーロッパツアーの
事前課題図書である、というか
私が任されたので、選んだ、という
のが本当のところだが。


なかなかの力作なので、読むのに
苦戦した経営者の方が多かった
ようだが、大枚叩いて、工場視察
だけでは、無駄の骨頂であるから、
不満の声は、無視して良い。



この本は、西洋という概念が、
どのように位置付けられ、どうなる
べきかを提言した力作である。


民主主義と言う統治システム
緩和施策と経済
移民問題などの社会問題
人口問題と政治



などを深い切り口で論じており
中身が濃く、本当に勉強になる
一冊である。



日本についても詳しい著者の
分析は、正直言って知らないことも
多くて、改めて日本語情報の限界と
危機感も強く感じた。



今回訪れたドイツとイタリアは、
そのケーススタディとして最適であった。


特にイタリアは1970年代まで
世界一の一人当たりGNPを実現
しながら、何故失速したのか?



日本は、バブル期絶頂期に、
システム疲労の指摘が何故無視
されたのか?


豊かになった中国の中間所得層は
自由を求めるはずだが、民主化を
どう行うのか?行なわないで
成長を止めるのか?



ITやスマホは、データ上
生産性向上にそれほど寄与して
いないという事実。


私たちが感じる便利さは、
クルマの高級化と同じで、
劇的な影響を本当に及ぼすのか?



こんなテーマで夜な夜な
というか昼夜議論


最高の勉強会となった。

 

本の詳細はこちらから

「西洋」の終わり(Bill Emmott)

プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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