教養としてのテクノロジー(伊藤穣一他)
伊藤穣一さんは、米国でも有名な日本人で、僕にとっても一度はお目にかかってみたい1人である。
この本は、今週末の樋口ゼミ(読書勉強会)の事務局が選んだ一冊だが、考えさせられる内容が満載で、薄い新書なのに、なかなか読み進まない。
今週は、この本の紹介を中心にしていきたい。
第1章は「AI」は「労働」をどう変えるのか?
テクノロジーの進化とその背景にあるシリコンバレーのテクノロジー信奉(全ての問題をテクノロジーが解決するはず)を本末転倒として批判する内容だと思う。
次に仕事を奪われる、という通説に対する深い思考がされている。そんじょそこらのノウハウ本とは思考のスケールが違う。
働く、という概念にまで迫り、お金を得る手段以外の労働価値観を提供しており、いくつかの事例も示している。
合わせて、経済学という考え方そのものにも、普遍的ではない、という指摘があり、考えさせられる。
第1章ですでに、「働くって何だろう?」「社員の幸せはどう変化するのか?」
飛行機の中で、グルグル思考が回り、あっという間に東京に着いた。
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