時間の使い方 2

非効率な兼任を止める、
という鉄則を僕は知らなかった。


前職でも、マネジメントの
兼任は普通にあったし、スタッフ
レベルでも担当プロジェクトが
複数あることも稀ではなかった
からだ。


経営者の視点で見れば、部下に
複数の組織や仕事を兼任させれば
それで組織図はきれいに書けるので、
一見満足するので危険だ。



実際には1人に2つの異なった
仕事をさせるということは、
それぞれの仕事の
パフォーマンスが
半分以下になる
と思った方が良い。



特にやっていけないことは
発揮能力の違う仕事である。


例えば、営業チームを
持ちながら
管理部門を担当する
というケース


顧客やスタッフの特性も
大きく違うので、使う頭や
心もかなり違うと思った方が良い。



この違いを切り替える
スイッチコストは殊の外大きく
1人の人間がそんな簡単に並行
して器用に仕事はできないものだ。


また、部長と課長を兼任させる
事も同じようにパフォーマンス
は落ちると思った方が良い。


上下のレベルの違いは
時間の使い方も全く違う領域
だから、まず両立できないものだ。


私はこの2年いくら時間があっても
アポイントのアレンジや移動及び
宿泊の手配などは、秘書に頼むよう
にしている。



こういう仕事を自らやることは
経営者業務のサボタージュであり
許されないことだと思うからだ。


最も小さい組織の頃は、
社会のパフォーマンスより
秘書の人件費の方が重たいから
こんな綺麗事はできないだろう。


だけど、何処かでこれを
卒業できるかどうかが経営者の
ひいては会社の未来の成長可能性を
表すのだと思う。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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