教える&学ぶ 1
いつの時代でも、資源のない日本は
人材育成が大事だ、という。
そのとおりかもしれないが、
過去50年の育成は、学校も職場も
「人のモノマネ(カイゼン)とスキルとガマン」
しか教えてこなかったのではないだろうか。
かくいう僕も、創業までの30歳代は、
まったくこれ以外の勉強をしていない。
読書一つとっても、答え探しの
さもしい行為だったと思う。
自分の頭で考える、
ということがわかって出来てきたのは、
せいぜいこの10年ではないだろうか。
若くして、自分の頭で考えることが
好きな人は、組織に馴染まない人が
多かったように思う。
「何故だろう?」
といちいち止まって考えるので、
面倒くさい。
「いいから手足動かせよ!」
と先輩から怒られていたのが、
目に浮かぶようだ。
日本の教育を考えると、
凡そこんな状況だから、
「少しは、頭使えよ!勉強しろよ!」
と吼えてみたところで、
あまりかわらないだろうなあ。