オフィス移転

先日の日経の記事によると、
東京都心部から移転する企業が、
前年比2割増えたという。


だがよく読むとその殆どが中小企業だし、
移転先も埼玉県や横浜市など近場が多い。
鎌倉市などは、ちゃんと誘致の好条件を
出しているらしい。
それはどうだろうなあと思う。


殆どの中小企業が
オフィスを無くせない一方で、
現有社員の事を考えれば、いきなり、
沖縄や札幌には行けない。


このコロナ一年で学んだことは、
オフィス不要論はウソだということだ。


正確にいうと、現場のスタッフの殆どは、
技術的に、リモートワークが可能な一方、
一定時間のリアルコミュニケーションも
必要で、ざっと言えば週に一度は
オフィスで顔合わせして仕事をするくらいが
健全かと思う。出勤率2割という感じか。
もちろん、時差通勤で、通勤の苦痛は
出来るだけ除いてが良いと思う。


マネジメントやキースタッフは、
最新の高度なコミュニケーションを
日常的に求められるので、
リモートワークではその機能を果たせない。


もちろん、労働時間の半分は、
リモートで可能だが、クリエイティブで
変化をリードする仕事は難しい。
パフォーマンスが相当下がるはずで、
数ヶ月で、能力に差がつくだろう。


オフィス移転は、中期的な会社の財務内容への
影響も大きく、失敗は許されない。
多くの経営者が、同じ状況で、
決断を留保しているのだと思う。

プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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