ものづくりの国 という勘違い

ものづくりの国 という言葉は、
何か昭和的で受け入れやすい言葉だが、
今の日本とこれからには当てはまらない。


製造業立国というのは、
輸出を行うための国内向け設備投資で
経済を回す仕組みだから、
GDPのうち、個人消費が半分以上で、
設備投資が20数%という日本は既に、
消費大国になりつつあり、
貿易黒字も間もなく赤字化するだろう。


どの国も例外なく(イギリスや米国でさえ)
発展途上の段階では、
ものづくりの国 なのだが、やがて、
国民が豊かになり、消費が盛んになると
その座を後進国に譲ることになる。


今のものづくり大国は間違いなく
中国であるが、彼らは
日本の失われた30年から必死に学び、
急速に消費大国にシフトしている。


米中貿易摩擦で、消費国である事が、
1番のパワーの根幹だと理解したからだろう。
プロフィール
樋口 弘和
株式会社トライアンフ
代表取締役

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